菌が増殖する春……菌ケアは大丈夫? 洗えない布製品が盲点
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環境微生物学を専門とする近畿大学の坂上吉一教授によると、「菌が増えるには温度と湿度の上昇が重要。また、菌が増えるには栄養源となる有機化合物も必要」だという。家庭内で言えば、「人間のフケ、汗、あか、髪の毛などの汚れが有機化合物にあたる。細胞の新陳代謝が活発になる春は、これらの汚れが菌の温床になる」と注意喚起している。
そこで、P&Gが小学生以下の子供を持つ母親300人を対象に、「家庭の菌ケア」実態調査を実施。家庭内の菌が増えると思う季節について聞くと、「春」(9.7%)よりも「冬」(27.0%)の方が菌は増えると勘違いしていることが明らかに。また、室内の掃除に関し、多くの項目がお手入れ率9割前後だったのに対し、「ソファ」や「ベッド」といった洗えない布製品は5割台にとどまった。
一方で、「ソファ」や「ベッド」の掃除がおろそかになっていると感じる人の割合は約2割と少数派。加えて、約5割が「除菌をしていない」と回答した結果を受け、坂上教授は、「ソファなどの洗えない布製品は菌が住みやすく、除菌は必要なケア。消臭・除菌スプレーをこまめに使用すれば、除菌成分の積み足しで効果が高まると考えられる」とコメントしている。
また、布製品の除菌に対し、「洗えないものの除菌方法が分からない」、「面倒くさいのであまりやる気にならない」などの声も上がった同調査。たとえばP&Gが販売している消臭・除菌スプレー「ファブリーズ」シリーズは、日常的に消臭・除菌スプレーで除菌することで、洗えない布製品に潜む菌の増殖を抑えることが期待できる商品だ。
《渡邊晃子》
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