【SXSW2015】トレードショーで見た海外企業のユニークアイテム、アイデア | RBB TODAY

【SXSW2015】トレードショーで見た海外企業のユニークアイテム、アイデア

エンタープライズ その他
接写や魚眼レンズなどの撮影が可能なollo Clip
接写や魚眼レンズなどの撮影が可能なollo Clip 全 10 枚
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 SXSW2015のトレードショーではキラリと光るアイデア、アイテムの展示も多数存在した。そんな企業やあくまでも自社でアイデア勝負に来ている気骨のある企業たちを紹介したい。

■スマホカメラをもっと便利にするollo Clip

 Ollo Clipはスマホのカメラにつけるだけで魚眼レンズ、ワイドレンジフォト、10倍、15倍の拡大写真が取れるレンズ。実際にかなり細かなものまで接写、拡大でき、スマホのカメラの可能性が広がる。この商品はすでに販売されており、米国の家電量販店などで購入できる。ちょっとお高いが79.99ドルで販売、日本でも購入できる。

■写真にスプレーペイントするGRAPHITI

 写真に文字を書き込むアプリは多数存在するが、スプレータイプで米国生まれの落書きグラフィティを写真上に行えるアプリが展示されていた。その名もずばりGRAPHITIで、アメリカンなストリート感覚が味わえるアプリだ。

■伸縮自在なコード Cord Cruncher

 長いコードがわずらわしいこともあるはず。そんな問題を解決したのが40から100cmまで伸縮自在なコード、Cord Cruncher。ヘッドホンやマイクロUSB、ライトニングなどのケーブルも販売されている。縮めた時には腕にも巻きつけられ、旅行や外出時に便利だ。何でもないようなことだが、気づいて商品化するところが素晴らしい。

■動画にスタンプする500videos

 動画撮影や閲覧が伸びている昨今、動画に合わせて動くスタンプを入れられるアプリ、それが500videosだ。より楽しく動画を作れるし、ビデオメッセージには最適だ。お隣韓国のスタートアップの制作したもの。

■バイオリンのラーニングデバイスJamit

 ギターのラーニング用アプリやゲームなどは存在するが、バイオリンで作ってしまったJamitというデバイス。バイオリンには縁遠い筆者だが、楽器を学ぶ上でこのようなデバイスは非常に効率良く習得できることは知っている。まだプロトタイプで精度に少し問題はあるが、このようなニーズは確実に存在するだろう。

■歯磨きって退屈だよねから産まれたkoala

 歯磨きが退屈で、それを楽しもうとして普通の歯ブラシをスマートなデバイスに変えてしまうkoala。歯磨き時間を計測するだけのデバイスだが、家族で競いあったりできて、子供の歯磨きを頑張らせることもできるとのこと。現在はIndiegogoでクラウドファンディング中。面白いのだがまだ道のりは長そうだ。

■映像上のものを認識して広告に利用できるソフトウエア VuDigital

 映像上のものを認識して、それにタグ付けできるソリューション、VuDigitalがすごい。
動いている動画上の画像認識をしてそれにタグ付けできるのだ。実際のデモではアメリカンフットボールの試合映像で履いているスパイクやコーチが持っているデバイスなどを認識、その映像からリンクが貼られていた。2017年にはインターネットのトラフィックの90%が動画になるというCiscoの予測もある通り、今後はこのソリューションにかなり期待できる。

■床をスマート化?scanalyticsの床センサー

 床をスマート化できるセンサーを紹介したscanalytics。フィルムにセンサーが仕込まれており、その上を歩いた人を感知できるという仕組み。商業施設やイベントなどでの活用が期待されている。商業施設では人の動きを見て、レイアウトを変えたりする用途で使え、病院などでは病人がどれだけ歩いたか、また深刻な状況になっていないかなどを判断するそうだ。すでに何社もの顧客がついており、先進的な事例とも言える。

 どれもテクノロジーとしてはそんなに新しくないが、その使い方、目的によって素晴らしい製品となっている。アイデア次第でものすごい商品がまだまだこれから作られていくことだろう。

《亀川 将寛》

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