「好き」だけでは習慣は続かない……「習慣を作る新常識」、博報堂と東大が発表
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この調査では、生活者の行動を、リソース(時間・お金など)の投入量をさらに増やしたい「学習期」、増えも減りもしない「安定期」、リソース投入がどんどん減っている「離脱期」ごとに分類。ステージごとの生活者の反応の変遷を、80~90の意識項目・行動項目について調査した。具体的には「習い事」540サンプル、「コーヒー」300サンプル、「ノンシリコンシャンプー」300サンプルの回答を得た。
その結果、意識項目で「とても好き+やや好き」と回答したのに、同時に「頻度を減らすつもり/頻度を減らした/やめようと思っている」と回答した人が、6割程度と多数派であることが判明した。「好きだけどやめてしまう」という人のほうが実は多いのである。
一方で「学習期」→「安定期」にかけて、「習い事」に好意を持っている人は22.1%→10.6%と半減、「コーヒー」では6%→1.7%まで減っていた。これは「好意が減っても、習慣は惰性的に続いている」と考察される。つまり、習慣を根付かせるには、「好意」とは異なるアプローチを追求する必要があることを意味する。
これに対し博報堂らは、行動の習慣化/離脱を左右する支柱は、「快感(楽しい、気持ちいい、自分の可能性が拡がる、等)」「近さ・買いやすさ(自宅から近い、価格が安い、自分にカスタマイズされている、等)」「自己効用(リフレッシュできる、(髪が)さらさらする、自分の年齢にあっている、等)」の3つを中心とした『快・近・効(カイ・キン・コー)』だと分析している。また、「今さらやめられない・ここでやめたらもったいない」という意識も、学習期で最も高いことが判明したという。
《冨岡晶》
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