話題のココナッツウォーター、疲労回復やアンチエイジングに期待
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その果汁とは、ココヤシの実に含まれているココナッツウォーターだ。ココヤシが採れる南国を訪れたことがある人は、その実に穴を開けてストローで飲んでいる人を見かけたこともあるだろう。順天堂大学大学院医学研究科の白澤卓二教授によると、「ココナッツウォーターにはマグネシウムやカリウムなど、体に必要な電解質が豊富に含まれている」と言う。
ココナッツウォーターは、“飲む点滴”とも言われており、白澤教授の話では、「生理食塩水が入手できない場所では、ココナッツウォーターを静脈点滴に用いることもある。実際、第2次世界大戦中の日本軍の野戦病院では、負傷した兵士にココナッツウォーターを点滴していたという記録もある」という。さらに、2004年に起きたスマトラ沖地震の津波で沖にさらわれた人が、数日間、浮かんでいたココヤシの実からココナッツウォーターを摂取して助かったという報道もある。
米インディアナ大学サウスイースト校のチャンダシリ・バッチャリア博士らは、米国化学会でココナッツウォーターがスポーツドリンクとして有用であると報告している。また、ココナッツウォーターには、ラウリン酸が多く含まれており、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のエリック・ヴァーディン教授の研究により、アンチエイジング分野でも注目されている。
先の調査によれば、運動時に良く飲む飲料の1位はスポーツドリンク、2位はミネラルウォーターとなったが、疲労時や運動時の水分補給にココナッツウォーターを取り入れれば、疲労回復のほかアンチエイジングの効果も期待できそうだ。
《渡邊晃子》
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