テレビに繋ぐだけで利用できるスティック型PC……一部機種で品薄も
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なんといってもHDMIスティック型PCのメリットは、その携帯性。サイズはちょっと大きめのUSBメモリほど。ポケットに入れて持ち歩け、ディスプレイや液晶テレビのようなHDMI端子のあるデバイスにつなげれば、即PCとして利用が可能になるのだ。
そしてもう一つが、ネットでの動画コンテンツの拡充による大画面視聴への対応。動画コンテンツの配信チャネルが増えたうえに、Gyao、Huluのように、映画やオリジナル動画コンテンツをオンラインで配信するサービスも数々登場している。これらのコンテンツを「より大きな画面で観たい」という要求に応えるのが、このHDMIスティック型PCなのである。
従来型PCでは、大画面のPCディスプレイを利用しないといけないが、これはなかなか高価。大画面テレビを所有している家庭が増えているなか、このHDMIスティック型PCならばこの家庭用テレビをディスプレイとして利用できる。HDMI端子に挿し込むだけという、簡単な操作も、このHDMIスティック型PC需要を支える要因だろう。
そんなHDMIスティック型PCで、品切れになったモデルが、マウスコンピューター製「m-Stick MS-NH1」。OSは、Windows 8.1 with Bing 32bit、プロセッサにクアッドコアのAtom Z3735F (1.33-1.83GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB/64GBを搭載。HDMI端子から出力される映像は、最大解像度1,920×1,200ピクセルとフルHD以上となる。
ワイヤレスは802.11 b/g/n WiFi、Bluetooth 4.0をサポート。インターフェースとしてmicroSDXCスロット、USB2.0、給電用microUSB 端子を装備する。本体サイズは幅100mm×高さ38mm×奥行9.8mm、 重量は44g。価格は送料込みで32GBモデルが19,800円、64GBモデルが25,800円。とくに64GBモデルがときどき品薄状態になっている。また、同機の派生モデルでCPU冷却用ファンを搭載した「MS-PS01F」も4月下旬に発売される。
日本マイクロソフトのOEMマーケティング担当者は、具体的な数字には言及できないとしつつも「一般コンシューマーデバイスの週売データをチェックしている。m-Stick MS-NH1の店頭販売ボリュームが著しく伸びている」という。低価格かつ既存ディスプレイに対して接続するだけの簡便さが、ユーザーに好評だそうだ。
スティック型PCについては「他メーカーからもラインナップの拡充が発表されたり、今後ロードマップに予定している企業も増えてきている。Stick PCという新しいフォームファクターは、今後さらに市場に広がっていく手ごたえを感じている」と、トレンドを予測している。
《関口賢》
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