認知症徘徊者の位置をタグで特定する模擬訓練を半田市が実施 | RBB TODAY

認知症徘徊者の位置をタグで特定する模擬訓練を半田市が実施

エンタープライズ セキュリティ
SANタグは920MHzの電波を発信する携帯端末。GPS情報を使用しないので屋内でも正確な位置が分かる。連続待受は1.5か月と長期に及ぶ使用が可能(画像は加藤電機のwebより)。
SANタグは920MHzの電波を発信する携帯端末。GPS情報を使用しないので屋内でも正確な位置が分かる。連続待受は1.5か月と長期に及ぶ使用が可能(画像は加藤電機のwebより)。 全 2 枚
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 加藤電機と愛知県半田市は、認知症徘徊捜索の模擬訓練を8日に実施する。加藤電機が開発した「SANフラワー見守りサービス」を活用したもので、市や県、消防団や各種支援団体が30名ほど参加し、半径1km程度の範囲内で認知症高齢者を想定した徘徊役を捜索する。

 徘徊役は同社が開発したGPSを使用しない「SANタグ」を持ち、捜索役は携帯端末「SANレーダー」によって捜索を行う。SANタグはプラチナバンドの920MHz帯で電波を発信しており、1回の充電で約1.5か月間、連続待受として稼働する。

 捜索役が持つ「SANレーダー」はタグの電波を検知し、捜索対象のタグの位置を距離と方角で示す。また、同社の見守りエリア内であれば、あらかじめ設置されたアンテナからの情報を元に、PCやスマートフォンでの地図表示を行うことも可能となっている。

 訓練は半田市の施設である「かりやど憩の家」を中心として実施され、同所を拠点として捜索状況のモニター表示なども行われる。GPSによる電波と異なり、屋内などでも正確な位置を特定することが可能であり、近距離であれば迅速な位置特定が行えるという。

 同社と半田市は今回の訓練を元に、秋にはより広範囲での検証を行う訓練も予定している。

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《防犯システム取材班/宮崎崇》

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