サザエさん症候群や5月病も?!……女性800人の腸内環境を調べた
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ダノンジャパンと便秘外来の小林弘幸教授(順天堂大学医学部)は、腸内環境が気持ちや性格、生活行動などに与える影響について、20~50代女性800人を対象に実態調査を実施した。
今回の調査では、腸内環境の悪化を示す8つの項目の内、7~8個のチェック項目に当てはまった群を“腸内環境に問題あり群”、0個だった群を“腸内環境に問題なし群”とした。その結果、腸内環境が気分や性格、行動にも影響を与えることがわかった。
腸内環境チェック項目……1. 下腹部にハリを感じる/2. おならが臭い/3. おならがでる/4. 力まないと排便ができない/5. 排便が定期的ではない/6. 下痢をくりかえす/7. 腸の不快感(残便感やゴロゴロしている)/8. 腹部の不快感(ガスが溜まっている)
腸内環境の悪化状態を示すチェック項目8つを質問したところ、1つも当てはまらない人は、全体の13%だった。残りの90%近くは、腸内環境が悪いかその可能性がある。さらに、チェック項目5個以上が全体の約40%、チェック項目7個以上で、かなり悪い腸内環境だと思われる割合が15.6%もいた。
「日曜日または夕方の落ち込みや不安」について聞いたところ、“問題あり群”の2人に1人以上があてはまると回答、チェック項目に当てはまる数が多いほど、いわゆる「サザエさん症候群」の傾向が示唆された。“問題なし群”での「サザエさん症候群」の自覚者は、腸内環境に“問題あり群”の半分程度だった。
曜日別に落ち込みや不安などの不安感を聞いたところ、すべての曜日で、“問題あり群”の方が、不安や落ち込みを感じていることがわかった。曜日別でみると「ブルーマンデー」と言われるように月曜日が最もその傾向が強い。
不安感は火曜日になると、“問題なし群”では3分の1程度に減少する一方で、“問題あり群”は、半分程度にしかならず、3人に1は不安感が続く。その後、水曜日.金曜日でも、不安感はほとんど低下しない傾向にある。つまり“問題あり群”の3人に1人以上は、毎日不安感を感じている。
さらに朝・日中・夕方・夜の時間帯別に不安感について質問したところ、どの時間帯でも“問題あり群”が落ち込みや不安を強く感じていることがわかった。また、腸内環境チェック項目のチェック数が多いほど、この傾向が強い。
調査の実施期間は3月16~17日。調査対象は、全国に住む20~50代の女性。職業は専業主婦、フルタイムワーカー、週4日以下勤務のパートタイムワーカー、週2日以下勤務のパートタイムワーカー、各200人。ただし妊婦、閉経、ホルモン剤を使用中、精神科・心療内科、消化器科で治療中の人は除いた。調査方法はインターネットリサーチ、調査機関はマクロミル。
《高木啓》
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