「ガラホ第1弾、スマホと同じ料金が問題だった」……KDDI田中社長
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田中氏:大きな物流業者が即日配送までやってくれるので、そこまで心配していません。我々がそこまで踏み込まなくても、日本のサービスで十分にできているので。
――INFOJARのようなIoTも目標の一つなのか?
田中氏:IoTやWoTの世界も目標ですが、その一方でリテラシーがそれほど高くないお客さんのニーズを拾うことも重要視しています。「au SHINJUKU」のオープン時のイベントで、「何を買いたい?」とコンパニオンに聞いたんですが、その時の彼女の答えはやはり米だったんですよ。
――ターゲットはやはり高齢者なのか。
田中氏:必ずしもそうではありません。みんながみんなリテラシーが高いわけじゃなくて、クレジットカードを作るのが嫌という人もたくさんいます。でも、我々ならリアルの店舗を持って、コールセンターも持ってる、ネットもやる、スマホでお客さんと直にやり取りできる。パソコンとスマホでは、ユーザー層が全然違うじゃないですか。パソコンではメール打てないという人も大勢いるので、そういう市場をもう一回見つめ直して、新しい何かを作っていきたい。
――物販と通信事業では収益性が全然違うと思うが。
田中氏:これは正確ではないかもしれませんが、物販はいわゆる粗利が少ない。販売コストがかかるんですよ。ただ、我々はショップをすでに持っているので、販管費を縮小できるというのが狙いです。
――全国のお店ということでは、J-COMもあるが?
田中氏:J-COMはそんなにお店が多くないんです。auショップの方が数は多くて、来店者数も多いので、その直営店からスタートしていきたい。
■ガラホ第2弾をリリースした理由とは
――今回独自ブランドのタブレットを出したが、そういう流れを加速させたいと考えているのか??
田中氏:タブレットって本当に両極なんですよ。シンプルなものが良いという人と、付加価値があるものが良いという人がいる。だから、その両方を揃えたかったんです。
――ガラホの料金が3G携帯電話並という話だったが、3G携帯電話のままの料金プランではダメだったのか?
田中氏:例えば、3G携帯電話のパケット通信量のカーブをAndroidに当てはめると、あっという間にデータを食ってしまう。では、どこまで寝かせればいいかということで、ガラケーユーザーの利用シーンを見て、それをスマホに置き換えても支払額が変わらないように設定しました。
――ガラホの手応えは?
田中氏:マスコミにも露出されて、かなり話題になっています。ただ、料金がスマホみたいになっているのが問題なので、そこを変えましょうということです。
――ガラホのユーザー層は?
田中氏:40歳以上ですね。それより年齢が上に行くほどデータを使わない。ただ、なかには電話はガラホでかけて、タブレットでテザリングをやるハイエンドな人もいらっしゃるので、必要な人の層が複数に分かれている状態です。
――ガラホは前回のリリースからまだ期間があまり経っていないが、立て続けに出した理由は?
田中氏:まずは、端末を出してみて、料金を何とかしないといけなくなったのが一つ。後は、4G LTEの人口カバー率が99%になって、iPhoneも対応しましたので。3Gというのは我々のラインナップからすると、これから特殊な事例がないと入れていかなくなります。音声もブレて使っちゃうと、なかなか元に戻れないじゃないですか。だから、早目に出していいこうという判断です。
――では、ガラケーはもう打ち止めなのか?
田中氏:ちょっとそこまでははっきり言えないです。
――EZwebの利用者への影響は無いのか?
田中氏:最初はすごく不安だったんですけど、意外となかったですね。
《飛田九十九》
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