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各地のオリジナル「一番搾り」を飲み比べ……違いに酔った

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9つの「地元うまれの一番搾り」
9つの「地元うまれの一番搾り」 全 6 枚
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 「一番搾り 横浜作り」を開発した横浜工場の岡田義宗醸造長は「港町の潮風を表現した」と語る。洋食、家系ラーメン、シュウマイといった、名物の濃いめの味に負けない、爽やかな「一番搾り」をめざしたと言う。「アルコールは6%まで高め、カラメル麦を使って色を濃くして甘みをつけた。いっぽうでホップにはフローラルな香りのものを用いた」。

 岡山工場の家村友也醸造長は「一番搾り 岡山作り」について、「上品でキリットしたものをめざした」という。岡山県は“晴れの国”と言われるように「瀬戸内の青空がきれい。そういった豊かな自然の食材が引き立つ味。たとえば白身魚は脂がのっているのだけど淡白。それにあう『一番搾り』は、味わいはあるが、飲み込んだときにはすっと切れて、後にはひかないようにした。9種類の中で一番すっきりかも」と説明する。

 このように地元の食材に合わせ、原材料についても地元産の麦、米(アルコール)、ホップに限定する例が多い。仙台のササニシキや、酒どころ神戸の山田錦など、日本酒で定評を得ている米を使って旨味を演出している例もある。岡山も、日本酒の原料として“幻の米”と呼ばれ、雄町米を使っている。雄町米は岡山産が9割を占める。福岡は、九州産の麦をブレンドしたという。

 北海道が「夏の大自然」、滋賀が「母なる琵琶湖のめぐみ」というように、イメージの味覚化を図ったものもある。海外の異文化に触れた港町の神戸や横浜は、いずれも「新旧の融合」を謳う。「これが、名古屋のための『一番搾り』です」と自負する名古屋は、名古屋の料理に合わせて色も味も濃い。味の強い食材に対するアプローチを、横浜、岡山と比べるのも興味深い。太田主幹は今回の企画で、工場の技術の向上も期待している。

 同じく太田主幹によると、発売にさきがけて始まった「9つの一番搾り」プレゼントキャンペーンは好調だという。一番搾りガーデンでも19日から提供されるが、9種類が同時にそろうのは今回のみで、3種類ずつの提供になる予定。9つのコップを並べて飲み比べると、確かに違う。食の豊かさを実感できる9種類だ。
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《高木啓》

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