【特集・Netflix】第3回 日本でも成功するのか!?……見えてきた「強み」と「課題」
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■全世界6,200万会員を集めるVODサービスが遂に日本上陸
米国を拠点とするオンラインDVDレンタルサービスから起業したNetflixは、2007年からインターネット経由の動画配信サービスをスタート。今では全世界50カ国・6,200万会員がNetflixを利用している。日本では今年の秋からサービスがスタートする予定だが、正確な日程については今回の説明会時点ではまだ発表されなかった。
視聴形態は月定額固定料金のストリーミング・見放題となるが、日本での料金プランもまだ「調整中」のステータス。米国ではコンテンツの再生画質に応じてベーシックな7.99ドルのプランから、HDコンテンツが視聴できる8.99ドルのスタンダード、4Kコンテンツが楽しめる11.99ドルのプレミアムまで3段階に料金が区分されている。
ライバルのHuluは現在、アメリカで7.99ドル、日本では月額933円(税抜)でサービスを展開していることから、おそらくベーシックな料金プランは1,000円前後で提供されるのではないだろうか。4Kについては品揃えにもよるが、現状国内でも手軽に楽しめるコンテンツがまだ少ないので、サービスインの当初はある程度強気なプレミアム価格に設定してくることもありそうだ。アメリカではクレジットカードやプリペイド方式での支払いに対応しているようだが、日本がどんな決済方法になるかもまだわからない。
作品の前後に広告動画を挟むことなく、ユーザーが視聴に集中できる環境を提供することもNetflixのポリシーだ。そのため、基本的に無料で視聴できるコンテンツは用意されず、サービスの運営はユーザーが毎月に支払う利用料金でまかなわれる。
作品は映画やテレビドラマが中心となり、日本国内からも一部過去作品を除いて、全世界向けに配信されているコンテンツが見られるようになる。ただし、サービスインの当初に揃うコンテンツ数がどれくらいの規模感になるのか、具体的な数字は示されていない。
18日に開催された記者会見の全体については別記事を参照いただくとして、ここではNetflix 日本法人代表のグレゴリー・K・ピーターズ氏と、副社長の大崎貴之氏がプレゼンテーションで繰り返し語っていた「Netflixの強み」をもう一度振り返ってみたい。
《山本 敦》
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