スバルがハイブリッドを作ると……インプレッサSPORT HYBRID
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グローバル市場で最も大きなボリュームゾーンとなっている、“Cセグメント”と呼ばれるファミリークラスを狙う5ドアモデル「インプレッサ SPORT HYBRID」だ。
スバルは、アメリカ、日本など主要市場で販売台数を大幅に伸ばし、世界の自動車業界の中で屈指の高利益率をマークするなど、注目の的となっている自動車メーカーだ。一部のファンだけだったユーザーが大きく増えた流れを振り返ってみる。
スバルは日本の自動車ユーザーの間でも長年にわたって親しみを持たれてきたブランドでもある。古くは他社に先駆けて本格的な軽自動車「スバル360」を発売して日本のモータリゼーションの進展に貢献したことはよく知られている。その後も水平対向と呼ばれる世界でも珍しい形式のエンジン、AWD(四輪駆動)乗用車、今日では一般的になったCVT(無段変速機)など、多数の世界初を含む独自性の高い技術を用いたクルマづくりを一貫して続けてきた。
走りの評価も高い。1980年、サファリラリーに世界で初めてAWDのラリーカーを投入。90年代には「インプレッサWRX」で世界ラリー選手権3連覇の偉業を成し遂げた。今日では活躍の場をサーキットトラックに移し、今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースでは「WRX STI」が通算3回目となるクラス優勝に輝いた。
こうしたモータースポーツへの取り組みを通じて得られた走りの知見を市販車に積極的に投入するのもスバルの特徴だ。丈夫で軽量なボディ構造、乗り心地と走りを両立させるサスペンション、長時間にわたるドライブでも疲労の少ないシートなど、モータースポーツのノウハウを“いいクルマづくり”に落とし込んでいく上手さは、もともと自動車業界の中でも高く評価されていた。
こうしてコアなファン層の間で持てはやされていたブランドだったのだが、その流れが近年、大きく変わった。その起爆剤のひとつとなったのは、衝突回避・軽減ブレーキや渋滞時でも前の車を追尾するクルーズコントロールなどの機能を持つ先進安全装備「アイサイト」だった。
「公道を走って、運転支援システムがどう作動すればドライバーにとって気持ちよく、嬉しく感じられるかを徹底的に煮詰めた」とのスバルのエンジニアの言葉どおり、アイサイトは単に高機能であるだけでなく、使っていて不自然さや不安感を覚えさせないセッティングは、日本のみならず新技術に関するユーザーの見る目や社会的責任が厳しいアメリカにおいても高く評価された。
そのアイサイトを機に、スバルがもともと持ち合わせていたクルマとしての資質の高さが多くの人々の知るところとなり、2014年の年間生産台数は5年前の09年に対して約1.8倍に増えた。スバルは年産90万台と、企業規模では国内自動車メーカーの中では最も小さい。にもかかわらず、利益率は14.7%と、世界でもトップクラスの高さである。顧客から厚い支持を集めた成果と言えるだろう。
さて、そのスバルがリリースするインプレッサ SPORT HYBRIDだが、商品特性を端的に言い表すと、先に述べたスバル車の特長である「水平対向エンジン、AWDに代表される技術の独創性」、「高性能」、「走りの楽しさ」、「快適性」、「先進安全システムのアイサイト」が全部入りとなったハイブリッドカーだ。
《井元康一郎》
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