NECがフィリピンで地デジデータ放送と連動した防災情報システムを実証実験
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フィリピンは日本方式の地上デジタルテレビ放送であるISDB-Tを採用しており、フィリピン政府と放送事業者によるインフラ整備が進められている。
総務省は2014年11月に、フィリピンでの防災情報システム実証を実施するため、フィリピン政府と協力に関する覚書に署名しており、今回の実証はそれを受けてNECが行ったものとなっている。
台風による被害の軽減を目的とした情報配信が主となっている。大きな特徴として、待機状態にあるテレビやワンセグ受信機を緊急警報信号で自動的に電源オン状態にし、テレビ映像や字幕と共に連動データ放送で避難情報などを提供できる点がある。
実証ではOCD内にクラウドで構築された防災システムから、PTVの放送網を利用して約20ヶ所30台のテレビに情報を配信。また、連動したサイレン・スピーカー局を設置し、災害時に音声アナウンスなどで地域住民に情報伝達できる手段も構築している。
同社では今後も火山、地震研究所向けの広域防災システムなどを含めて、フィリピン国内及びグローバル展開による事業拡大を予定している。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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