ベン・スティラーが原始人に！一人二役を演じた裏側を語る

　俳優のベン・スティラーが自身が出演した映画『ナイトミュージアム　エジプト王の秘密』について、裏側を語った。今作でベンは「一人二役」を演じており、その撮影現場の様子についても触れられている。

　『ナイトミュージアム　エジプト王の秘密』は、「ナイトミュージアム」シリーズの最終章として位置づけられている作品。展示物に命を吹き込むエジプト王の石板の魔力が消えかかる危機を回避すべく大英博物館を舞台に移し、この危機にベン演じるラリーが挑む物語だ。

　今作には、「ラー」というラリーにそっくりな“ネアンデルタール人の展示物”が登場する。ショーン・レヴィ監督は「ラーはベン・スティラーの分身だ」という。続けて、「ベンが向かい合っているのは原始人バージョンの自分だ。一つのシーンで二役だ。撮影は相当難しかった。カメラを固定して後ろ姿を撮れば別人でも本人のように見せることはできる。だが、ベンがラリー役の時はラー役がいない。それで僕が代わりにラーを演じた。ドレッドヘアにして腕の筋肉をつける為に筋トレしたりしたよ」と、苦心しながらも楽しんだ二役撮影の様子を暴露している。

　一方、ベンは「一つのシーンで二役を演じるのは初めてだった。まずどちらを先に演じるかを決める。片方を演じたら次はもう片方の役でもう一度最初から演じなくてはならない。時には相手がいなくてモニターでもう片方を演じる自分を見ながら演じたよ。でも、それがきっかけで自分自身と向き合う事ができた。楽しくもあり難しくもあった。関わった作品の中で最も手が込んでいると思う」と述べている。

　また、脚本家マイケル・ハンデルマンは「ラーは当初1シーンだけ登場する予定だった。だが、ベンが最高のキャラを作り上げた。それでロンドンにも同行させた。登場シーンをどんどん増やしたよ」と、想定外のラーの“レギュラー昇格”を語っている。

　『ナイトミュージアム　エジプト王の秘密』は、8月5日にブルーレイとDVDが発売となる。上述の内容は、ブルーレイ特典映像に詳細が収録されている。