NEDO、人間の能力を超える次世代ロボット技術の研究開発に着手
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具体的には「革新的ロボット要素技術分野」と「次世代人工知能技術分野」の要素技術で、「それらの技術を開発することによって、これまでロボットの適用が考えてこなかった分野での新たなロボット需要の創出につなげ、ロボットが人間と協働する社会の実現を目指す」とNEDOロボット・機械システム部の関根久プロジェクトマネージャーは話す。
革新的ロボット要素技術では、視覚、聴覚、力触覚、臭覚、加速度センサーなどの革新的なセンシング技術をはじめ、人共存型ロボットに活用可能なソフトアクチュエータ(人工筋肉)、人の作業内容や意図を瞬時に理解し、自律動作することで作業性を向上させるロボットシステム技術などを開発する。
なにやら映画の『ターミネーター』を想像させるが、NEDOでは初年度(15年度)10億円の予算規模で開発に着手し、19年度まで事業を継続する。そして、技術が開発され次第、順次ロボットに導入し、検証を行っていく予定だ。
一方、次世代人工知能技術分野については、国内外の人工知能に関する研究所や研究者等を集約して英知を結集し、世界水準の研究開発拠点の形成を目指す。その拠点には産業技術総合研究所の人工知能研究センターがなり、拠点の長としての任務をセンター長である辻井潤一氏が果たす予定になっている。そして、次世代人工知能技術についてのさまざまな研究開発を行い、その分野での国際競争力の強化を図る。
現在、ロボットの開発については、欧米をはじめとした世界の主要国が力を入れており、日本が安穏としていられる状況にはない。少しでも油断をすれば、一気に転落しかねない。将来も日本が“ロボット大国”として君臨できるかどうかは、このプロジェクトの成否にかかっていると言っても過言はないだろう。
《山田清志@レスポンス》
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