音楽ライブ生配信がスタート、テレビで視聴できる「dTVターミナル」をレビューしてみた
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今回は、7月23日に放映された「AAA(トリプル・エー)」のアリーナツアーファイナル公演の視聴レポートとともに、dTVのサービスが大画面テレビでも楽しめる専用アダプター「dTVターミナル」のハンドリングを紹介したい。
■今春からスタートした「dTV」の特徴とは
はじめに、今年の4月22日から本格始動したdTVの概略を述べておこう。dTVは従来、エイベックス通信とNTTドコモがdマーケットのプラットフォーム上で提供してきた「dビデオ powered by BeeTV」からリニューアルした動画配信サービスである。2015年6月末時点でのdTVの登録会員数は450万人を数えるという。
ユーザーは月額500円(税別)の利用料金で、約12万作品のコンテンツを“見放題”で楽しめるところが特徴になる。アーカイブには、dTVオリジナル制作の作品を含めて、国内海外の映画やドラマ、アニメ、ミュージックビデオなどが揃う。
視聴はパソコンやスマホ・タブレットのほかに、薄型テレビにHDMIで接続してdTVのプログラムが視聴できるようになる専用アダプター「dTVターミナル」でも可能で、1アカウントでマルチデバイス連携視聴ができることも特徴。dTVターミナルの価格は6,980円(税別)だ。
サービスがdTVに刷新されてから、コンテンツ視聴のユーザーインターフェースも大幅に変わっている。その特徴を最も表しているのが「ザッピングUI」と呼ばれるものだ。
リビングで放送波のテレビ番組を見るときには、テレビをつけたばかり、あるいは番組の合間のタイミングなどに「何か面白い番組がやってないかな」と、チャンネルをランダムに切り替えて(ザッピングしながら)見る感覚が一般的ではないだろうか。
地上デジタルのテレビ番組は基本無料で見られるうえ、ほぼ365日・24時間休みなく番組表に沿ってテレビが放送されている日本に暮している人が味わえる特権だ。
対する動画配信サービスの場合、いままではユーザーが見たい動画を主体的に検索して再生する楽しみ方が中心だったが、dTVでは約12万のアーカイブからユーザーが検索の手間をかけなくても、面白そうなコンテンツをスムーズに見つけられる使い方を探求して、この「ザッピングUI」というインターフェースに仕上げて組み込んだというわけだ。
さらにIBMと共同開発したという、レコメンドエンジン「あなたにオススメ」の機能では、ユーザーの過去の視聴履歴や視聴時間、性別・年代などの情報を独自のアルゴリズムによって解析することで、ザッピングUIと合わせてユーザーが興味を持ちそうな番組を自動でプッシュ。常時dTVを楽しみたくなる仕掛けを盛り込んでいる。
■dTVが誇るユーザーインターフェースは本当に使いやすいのか?
体験レポートに入る前に、まずdTVはどうすれば見られるのか復習しておこう。dTVは会員制サービスなので、まずは公式サイトでユーザー登録を行う。本稿執筆時点では初月の利用料金500円(税別)が無料になる「初回31日間無料登録キャンペーン」も実施されているので、手元にdTVターミナルが無くても、まずはスマホやタブレットでdTVの充実ぶりをチェックしてみるのもありだ。
NTTドコモの回線契約があるユーザーで、既にdocomo IDを持っていれば登録はスムーズにできるが、NTTドコモ以外のユーザーであっても、dTVはマルチキャリア対応のサービスなので利用は可能だ。docomo IDを新規に発行してからdTVのユーザー登録へと進む。なお、NTTドコモのユーザーならキャリア課金による決済が利用できるが、ドコモ以外のユーザーはクレジットカードが必要だ。
《山本 敦》
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