地方のPR戦略、有名タレントやゆるキャラが動画に登場
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直近で発表されたものとしては岩手県が県出身の俳優・村上弘明氏を起用。ポスターなどを展開するとともに、藤原清衡に扮したもの、漁師の父親に扮したものの2パターンの動画を公開した。県の歴史や人の魅力をPRするものだが、3分前後のドラマ仕立てでかなり本格的につくられている。
北海道北斗市はご当地ゆるキャラ「ずーしーほっきー」を起用して「一本木峩朗の事件簿」と題したショートドラマふうPR動画を制作。ずーしーほっきーが失踪する事件が発生したという内容の第1弾を皮切りに、全8話のムービーを11月から順次公開予定。現在予告編がアップされている。
タレントを起用した例では、3年目に入った高知県のプロモーション企画「高知家」も。2015年は「高知家の家族は、みんなぁがスターやき。高知家ALL STARS」をスローガンに、「ニラを遠くまで飛ばすスター」など県内住民をスタートして紹介する企画を展開している。キャンペーンでは高知県出身のタレント・広末涼子氏を起用。キャンペーン動画などに出演している。
変わった切り口のものとしては、激しい訛りを逆手に取ってフランス語ふうに仕立てた宮崎県小林市の「ンダモシタン小林」のようなものも。公開から1か月弱で140万回以上再生される大反響を呼んでいる。同じく切り口で勝負したものとしては、9月28日に公開された関市のPRムービーも公表。刃物のまちにちなんで、「もしも世界に刃物がなかったら」という設定の動画を公開し、すでに5万再生を超えている。
いずれもエンタメ色の強い内容となっており、堅いイメージの自治体PRを払拭する方向性を感じさせる。話題性を含め、動画は自治体PRの新たな定番ツールになってきているといえそうだ。
有名タレントにゆるキャラ…地方PR、動画が活況
《こばやしあきら/H14》
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