【PR】初期設定15分&アプリで機能拡張! EMCのハイブリッドクラウド「VSPEX BLUE」とは?
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「VSPEX BLUE」は、同社にとって新機軸と位置づけられる製品であり、柔軟な開発環境を迅速に立ち上げられるという特徴がある。EMCジャパンの三保尚澄氏と梶伸次氏に、「VSPEX BLUE」をリリースした背景と狙い、具体的な特徴とメリットなどについて、詳しく話を訊いた。
これまでプライベートクラウド用インフラの選択肢には、従来からの「トラディショナル・インフラ」や「コンバージド・インフラ」(以下、CI)があった。トラディショナル・インフラは、当然ながらサーバやストレージ、ネットワーク、仮想化技術を個別調達し、クラウド環境として組み上げるものだ。
一方、CIとはベスト・オブ・ブリードの垂直統合型で、業界で最も優れたコンポーネントを持ち寄り、それらを組み立てることでユーザーに提供する。たとえばEMCでは、CIとして、すでに「Vblock」を用意している。これはシスコやVMwareなどのメーカーとリファレンス・アーキテクチャーを出し合い、多様な構成で実証実験を行って、検証済みインフラを提供するモデルだ。
今回、EMCから登場したワンボックス型の「VSPEX BLUE」は、CIをさらに進化させた「ハイパー・コンバージド・インフラ」(以下、HCI)分野のインフラであり、EMCとしても新機軸になるものだという。では、これまでのCIとの違いとは何だろうか?
EMCの三保氏は「HCIでは、ベースとなる専用ストレージのコンポーネントがなく、サーバのストレージを使うアーキテクチャー(構造)がCIとの大きな違い。仮想的なSAN(Storage Area Network)を構成することで、サーバ内のストレージを論理的に複数束ねて、取り込んでしまうという考え方です」と説明する。
これまでEMCはストレージベンダーとして、さまざまなポートフォリオを提供してきた。そういう意味では、「VSPEX BLUE」は専用ストレージを持たない製品であり、従来とかなり異なるカテゴリーに入る。三保氏は「今後のストレージ市場が“SDS”(Software-Defined Storage)へ移行していくと予測されており、HCIによってSDSへの対応が進む方向に舵を切りたいと考えています」と、その背景を語る。
またEMCは、クラウド市場でハイブリッドクラウドに注目。ハイブリッドクラウドは、従来のパブリッククラウドとプライベートクラウドの優れた特徴を取り込み、俊敏性・拡張性・自動化が容易に行える点が魅力だ。さらにシステムをデプロイするとき、Webインタフェースから仮想マシンやストレージなどを簡単に設定でき、スモールスタートが可能だ。ただしデータ量によって課金されるため、ある量に達するとオンプレミスで構築したほうが、コストを抑えられるという調査結果もある。
「オンプレミスのメリットは、セキュリティ・信頼性・制御性にあります。いきなり自社の開発環境をパブリッククラウドに持っていけない企業も多い。そこでプライベートクラウドでSD(Software-Defined)化しやすいHCIをうまく利用し、『VSPEX BLUE』によってオンプレ市場の新たな潮流を作りたいと思っています」(三保氏)
さらに同社の梶氏は、「パブリッククラウドよりプライベートクラウドのほうが開発環境で好まれる点は、海外にデータセンターがあった場合に、何かトラブルがあるとルールがローカルポリシーに準ずることになるからです。国から調査が入れば、すべてのデータを見られてしまうし、情報が漏えいする恐れもある。セキュリティレベルの不安が残るため、どうしてもオンプレミスのプライベートクラウドを構築したいというニーズも根強く残っています」と補足する。
■必要な仮想マシンをわずか15分で展開
では、このHCIの具体的なメリットは何だろうか? 従来のトラディショナル・インフラの場合は、設計から、計画、調達、組み上げ、プロビジョン、テスト、展開までのプロセスを経て、ようやく実際の導入に至るという流れだ。
CIでは、上流工程の設計が不要になる。EMCの「Vblock」は、あらかじめコンポーネントの互換性や組み上げを終えた状態でラックとして出荷される。そこで設計工程はもちろん、組み上げ工程も省かれ、プロビジョンやテストも短くなる。さらにHCIの「VSPEX BLUE」では、単体ストレージが含まれず、プロビジョニングとテストの時間まで短縮化されるのだ。
三保氏は「これにより、HCIでは開発サイクルでのインフラ調達が極めて短期間に実現できます。たとえば製品を調達して電源を入れてから、わずか15分ほどで必要な仮想マシンを展開可能で、運用工数も大幅に削減し、開発サイクルが短くなります。ゲームや自動車業界などで、迅速なインフラ調達の最適解になると思います」と自信を見せる。
「VSPEX BLUE」はアプライアンスであり、2Uの筐体に4台(ノード)のサーバが搭載されている。1台あたりのストレージ容量は、実行約6.5TB(VSAN自動構成時。デフォルトはミラー構成のポリシーのため、本当の物理容量は2倍になる)。この上にIaaSのように複数の仮想マシン環境を構築し、開発環境や検証環境を作り出せる。8台までアプライアンスを増設することで、リニアにスケールアウトできる点もメリットの1つだ。これによりパフォーマンスを落とさず、250台から2000台までのVDI環境(仮想デスクトップ)をサポートする。
《井上猛雄》
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