コミュニケーション力を活かす……Pepper活用事例 M-SOLUTIONS 植草取締役
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次いで取り上げられたのが、ショッピングセンターでの導入・活用例。Pepperに話しかけた来訪者を対象に、複数項目のアンケートをPepper自身が行ってそのデータを収集・蓄積するといった活用方法だ。
「たとえばショップや店舗で申し込みを募りたいクレジットカードの拡販に活用できます。カードを所有しているかどうか、カードに興味や関心があるかをわずかな時間のやりとりでデータとして収集・蓄積ができるので、訪れた顧客情報を貴重なデータとして活用することもできます」
こうした顧客向けのアンケートは、口頭でのやりとりだけではなく胸に装着されているタブレット型のモニターに質問項目を表示してタッチしてもらうことも可能なため、設置環境や設置状況に応じたフレキシブルな応用も可能なのが大きなメリットなのだという。もう1点、植草氏が強調したのが導入・運用コストのリーズナブルさだ。10月1日から申し込み受け付けを開始した「Pepper for Biz」のレンタル費用は5万5000円/月。これに3万8000円/月の保守・運用費用を加えても計9万3000円。人件費に比べて圧倒的にリーズナブルで、活用方法によってはその費用対効果はかなり大きいと強調した。
「最初にお話ししたとおりPepperはコミュニケーションが得意なロボットですから、Pepperを導入したほうが効果的と思える業務領域や役割に応じて活用方法をいろいろ考えていただけるのもメリットの1つ。多彩な活用方法に柔軟に応じられるよう日々ソフト面の改善や開発を進めています」
M-SOLUTIONSではこれまでPepperのコントロールや制御に関するものだけでも合計20超のアプリケーションを開発してきた実績をもつ。すでに導入・活用している法人などからのフィードバックを反映して、さらにフレキシブルな活用方法を見いだせるような取り組みに活かしていく予定という。
この日、最後にアピールがあったのがミラクル・リナックスと共同開発したデジタルサイネージソリューション「MIRACLE VISUAL STATION」の連携機能だ。これはミラクル・リナックスが提供しているLinuxベースのデジタルサイネージ製品とPepperとが連携して集客力と情報伝達力の双方を高めるサービスに役立てる提案だ。
「人を集客する力のあるPepperと複数の情報を表示できるMIRACLE VISUAL STATIONとを組み合わせて、ショップや店舗だけでなくアミューズメント施設やイベント会場でも活用できるサービスを考えています」
この新しい取り組みは年内にも製品化される予定という。コミュニケーションが得意な感情認識パーソナルロボット「Pepper」がさらに幅広い分野でサービスとビジネスの進化、発展に大きく寄与していきそうだ。
《浦野孝嗣》
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