映画のヒット影響「星の王子さま」 原作本売上が約5倍に
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よい学校に入るため、友だちもつくらず勉強漬けの毎日を送る9歳の女の子。名門校の学区内に引っ越してきたが、隣には風変わりなおじいさんが住んでいた。ある日、隣から飛んできた紙飛行機が気になって中をあけると、そこ書かれていたのは、小さな王子の物語。話の続きが知りたくてたまらず、女の子は隣家を訪ねた。王子の話を聞き、一緒に時を過ごすうちに、2人はかけがえのない友だちになっていく――。
サン=テグジュペリ・エステートが初めて認可し、原作の出版から72年の歳月を経て初めての映像化に挑んだ本作。11月21日(土)より全国567スクリーンで公開され、オープニング3日間で初登場ナンバーワンの大ヒットを記録している。
公開後のSNS上では「やっぱり見終わったら、また原作が読みたくなりました」「実は星の王子さまって読んだことない…! けど、読みたくなったから、図書館でかりてきた」との声が多数寄せられ、少年文庫版の売り上げが4倍、冊数の規模は落ちるが大型のハードカバー版も5倍の売り上げを記録するほどのブームを引き起こしている。
文庫版やハードカバー版など複数種を発売する岩波書店の担当者は、「11/1~11/23の対前年店頭売り上げを比較すると『オリジナル版 星の王子さま』の販売実績は約5倍になっております」と語り、この現象を「星の王子さま自体、もともとが常に売れ続けているロングセラーである上に、11月くらいからクリスマス商戦での増売もあります。それに対しての対前年5倍という数字は映画化タイアップ作品の中ではかなり、良い数字」と分析している。
また、11月19日(木)より日本橋タカシマヤにてスタートした「リトルプリンス 星の王子さまと私展」では、23日(月・祝)までの5日間で来場者数14,254名を記録。11月21日(土)から23日の三連休の「星の王子さまミュージアム 箱根サン=テグジュペリ」への来園者数は、昨年11月の連休と比べ約2割増を記録しており、映画ファンも多数訪れているようだ。
『リトルプリンス 星の王子さまと私』は全国にて公開中。
「星の王子さま」ブームが到来! 原作本売上が約5倍に
《text:cinemacafe.net》
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