【まちてん】長野県小布施町、Googleから機材を借りて町おこし!
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「Googleマップは世界中で約10億人が活用するツール。いろいろな企画が立ち上がって、便利に役立てているという声をいただいている。例えば旅行者にとっては訪問場所を事前に確認できたり、段差やスロープなど、訪問先のバリアフリー対応についてもチェックできるツールとして好評を博している。スマホと一緒に使えば、現地でのルートナビとしても役に立つ」(陣内氏)
最近では長崎県の軍艦島の立ち入り禁止エリアを、特別な許可を得て撮影してストリートビューで公開したバーチャルツアーの試みや、レストランや旅館の室内をストリートビューで見られるサービスも人気が高いという。ユニークな事例としては、徳島の阿波踊りなど祭りの風景を撮影したイメージも多くのアクセスを得ているそうだ。陣内氏は「Googleマップ、ストリートビューのプラットフォームは、店内撮影は選任のクルーが入るので製作費が必要になるが、これを除けば基本的に無料でお使いいただける。サイトに公開されているストリートビューはページに張り付けて無料で活用してもらえる」とメリットを説明した。
今回、小布施町のプロジェクトに採用されたGoogleの「トレッカーパートナープログラム」は、2013年7月からGoogleがサイト上で募集を始めたもので、自治体や観光協会、NGO・NPOなどの団体に撮影機材トレッカーを無償で貸し出すというサービス。陣内氏は「おかげさまで世界中で多くの方々にご応募いただいているので、現在お貸し出しの順番をお待ちいただく状況だが、申し込みフォームから、どんな用途に使いたいのかなど詳細を書いてご応募いただければ、当社のチームがご連絡を差し上げる。コンテンツとしての魅力や独自性などを判断したうえで、優先順位をつけさせてもらう形にはなるが、できる限り多くのご希望に応えたい」とした。
トークセッションの壇上には360度カメラを搭載したストリートビューの撮影機材「トレッカー」の実物も登場。内蔵バッテリーによる連続駆動時間は6~8時間。トレッカーを担ぎながら屋外の風景などが撮影できる。
陣内氏が所属するGoogleの観光立国推進部では、ほかにも「イノベーション東北」として、東北の地域復興を支援するためのクラウドマッチングも展開している。陣内氏は「これまでにおよそ1,400名の個人サポーター、350以上のNPO事業者に参加いただいて、約1,200のマッチングプロジェクトが成就した」とアピールする。陣内氏は「今後も全国でインターネットを介して地域のために貢献できることを広げていきたい。今回の小布施町で実現できた事例が、今後“小布施モデル”としてほかの地域にも広がっていくのではないだろうか。日本津々浦々、地域の皆様が世界に誇れる自分の町の魅力を発信していく活動にグーグルとしてお手伝していきたい」と陣内氏はエールを贈った。
《山本 敦》
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