【国際ロボット展】浴室での死亡事故防止システム……慶応大発のベンチャー
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浴室内では血圧の変化で体調を崩すケースもあって、年間に1万5000件ほどの死亡事故が発生しているという。しかし、プライベートな空間ということもあってカメラなどの設置が難しく、普通の部屋に比べて第三者の発見も遅れがちということだ。
今回出展されたシステムでは、センサーから赤外線レーザーを無数の点として発信し、それを赤外線カメラで撮影。利用者の体に照射された点を認識することで、全身のフォルムを把握するという。その上で、転倒などの不審な姿勢を検出すると、クラウドを介して通報するという仕組みだ。
なお、浴室については胸の拍動を感知することで、浴槽内での窒息も認識できるという。ただし、呼気の感知については2台のカメラが必要となるため、現在は電源の確保について検討を進めているとのこと。カメラ間に距離が必要となるため、照明に内蔵するのではなく、照明から電源コードを引き出すような形を想定しているとのことだ。
同社では福祉用として非接触・無拘束ベッド見守りシステム「OWLSIGHT」を開発しており、仕組み的には同じものを転用しているとのこと。これは認知症患者のベッド上における姿勢や離床を感知するもので、これらの状況は介護者のスマホに送信されるシステムとなっている。
【国際ロボット展】浴室での死亡事故防止システム、プライベートも確保
《丸田鉄平/H14》
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