“データとテクノロジーを駆使”……日本上陸のバイラルメディア「BuzzFeed」の狙いとは?
エンタープライズ
その他
注目記事

質疑応答には高田氏、ベン氏、古田氏が対応した。
--- ヤフーの技術、データは共有するのか。
高田氏:ヤフーのデータは共有しない。いちパブリッシャーとしてのお付き合いになる。一方で、インターネットでこういうものが求められている、といった知見を共有することはある。より良いメディアを作ることができれば。
--- BuzzFeedにあって、朝日新聞になかったものは?
古田氏:朝日新聞だけでなく、Webメディアのシステムも見たことがある。そのうえでのお答えになるが、BuzzFeedには、ライターとしてこういう機能があれば良いのに、というものが全て揃っている。これはライター・エディターとエンジニアが近いところで働いているため。毎日感動している。
書き手にとってもそうだが、読者にとってもストレスのないシステムになっている。例えば8,000字のレポートを、ページの分割なく、つまり一度もタップせずに、スマートフォンで簡単に読める。ひとつの広告も入らない。こうした作りになっているメディアは、ほかに存在しない。
--- 取材体制は何人?編集と広告は切り分けができているか。
古田氏:現在、ニュース部門で4人、バズ部門で3人。そのほかにもソーシャルとフォトのエディター、編集長などで構成されている。これからも増やしていきたい。編集と広告については、厳密に切り分ける。編集ガイドラインでも触れているが、広告サイドの人間が編集内容に介入することは一切認めない。記者が広告サイドに相談することもない。
ベン氏:しっかりと切り分けがなされている。
--- 広告の露出の仕方について
高田氏:どの場所に広告が掲載される、という概念がそもそもない。繰り返しになるが、バナー広告はやらない。BuzzFeedのノウハウを活かす。
--- 競合相手は?ハフィントンポストに立ち位置が似ているが。
古田氏:競合メディアに限らず、ゲーム、コミュニケーションツールなど、人々がスマートフォン上で使うあらゆるものが、すべて競合だと思っている。多くの人たちに私たちのメディアを楽しんでもらいたいが、例えばゲームの時間が長ければ、メディアの閲覧時間が減ってしまう。したがって、ページビュー数が成功指標ではない。目指すのは、どれだけ人に影響を与えるメディアになるかということ。
《近藤謙太郎》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
新メディア「BuzzFeed Japan」がいよいよ始動、サイトを公開
ブロードバンド -
【CES 2016】今年のトレンドはどうなる!? 6日に開幕へ
IT・デジタル -
米BuzzFeedとヤフー、新ニュースメディア創刊へ……「BuzzFeed Japan」を設立
ブロードバンド -
【2016年 年頭所感】NTTコミュニケーションズ、伊藤忠テクノソリューションズ、KDDI
エンタープライズ -
三船敏郎が『スター・ウォーズ』出演を断った理由
エンタメ -
アジア太平洋地域のIT企業の成長率、1位は2年連続で韓国企業
エンタープライズ -
Apple WatchとiPhoneアプリで、不整脈・脳梗塞を発見……慶應大が研究開始
エンタープライズ -
エリクソン、KDDIと5Gの研究開発で提携……ドコモとはフィールドトライアル開始
エンタープライズ -
【週刊!まとめ読み】NTTぷらら、4K放送スタート&スマホ対応/Apple SIM、日本でも発売
ブロードバンド