「デジカメに匹敵するスマホが完成」……ASUSがSIMフリースマホ「ZenFone Zoom」発表 | RBB TODAY

「デジカメに匹敵するスマホが完成」……ASUSがSIMフリースマホ「ZenFone Zoom」発表

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ASUSのジョニー・シー会長が新製品を紹介
ASUSのジョニー・シー会長が新製品を紹介 全 16 枚
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 ASUSは25日、Android 5.0を搭載するSIMフリーのLTE/3Gスマートフォン「ZenFone Zoom(ZX551ML)」の国内発売を正式に発表。2月5日から順次販売を開始する。

 「ZenFone Zoom」は年初にアメリカで開催されたCESに出展したASUSが、グローバルモデルのスマートフォンとして発表。25日にASUS JAPANが開催した新製品発表会にはASUSのジョニー・シー会長が登壇。新製品の国内における販売価格や発売時期を明らかにした格好だ。

 ラインアップはスペックとデザインの仕様により異なっている。カラバリもホワイトとブラックの2色が揃う。最上位のインテルAtom2.5GHzクアッドコアプロセッサー「Z3590」と128GBのストレージを搭載、本体バックパネルに本革を採用する「プレミアムレザーカバーエディション」が2月5日から発売され、価格は税別で68,800円を予定。

 インテルAtom2.33GHzクアッドコアプロセッサー「Z3580」と64GBのストレージを搭載した「プレミアムレザーカバーエディション」は税別で59,800円。発売時期は2月5日を予定。そのバックパネルがプラスチック製に変わる「スタンダードカバーエディション」は税別55,800円で、発売時期は2月中旬を予定。さらに同じプロセッサーとバックカバーの仕様で、ストレージ容量が32GBの最も安値なモデルが税別49,800円で2月中旬に発売となる。

 なお壇上では取り扱い販売店、およびMVNOとしてイオンリテールやヤマダ電機、ひかりTVショッピングやビッグカメラ、ソフマップ、BBIQスマホなどの名前が挙げられた。LTEの周波数帯はFDDの1/2/3/5/7/8/9/18/19/28、およびTDDの38/39/40/41と比較的幅広くサポートしている。

 本体のディスプレイサイズは約5.5インチ、解像度はフルHDで、プラットフォームにはAndroid 5.0を搭載した点は各バリエーションモデルで共通。CPUにはインテルAtomシリーズのクアッドコアプロセッサーが搭載される。メインメモリーは大容量の4GB仕様。

 最大のハイライトとなるのがカメラ機能。キャプチャしたイメージデータから、デジタル処理で被写体部分を切り出してフォーカスする電子式ズームではなく、HOYAとの共同開発により沈胴式ではないズームレンズで約3倍の光学ズームを薄型のボディで実現できた点が特徴だ。メインカメラのイメージセンサーの解像度は1,300万画素とし、動画撮影はフルHDまで。インカメラには500万画素のセンサーを搭載する。

 最近はスマホ内蔵のカメラ機能が一様に高度化して、ある種の飽和状態になりつつある。インカメラによるいわゆる“セルフィ”撮影の高画質化や、手軽な撮影機能による競争もある程度一段落するなか、ASUSとしては、SIMフリースマホのなかでも高いカメラ機能だけでなく、贅沢なデザインとマテリアルによる「工芸美」、インテル製最新CPUによる「PCに迫るハイパフォーマンス」を加えたトータルの先進性とコストパフォーマンスの高さを打ち出していく考えだ。

 発表会の壇上でASUSのジョニー・シー会長は、「ワンランク上の贅沢を誰にでも」というスローガンのもと、コストパフォーマンスの高いモバイル端末の開発に注力してきたと説明。製造に2年を費やしてきたという「ZenFone Zoom」は、「最高の端末を日本の皆様にお届けするため、賢明に開発を進めてきた成果」としながら、「競合他社の製品は“カメラにスマホ機能を乗せた”デバイス。ZenFone Zoomは“究極の写真”が楽しめるプレミアムスマホである」と説明。壇上でZenFone Zoomの違いをアピールしながら、さらに「競合他社の製品よりも1/4.5倍、本体がスリム」である点について語気を強めて紹介した。

 スマホとしての完成度を極めるため、本体のカメラ機能だけでなく「堅牢設計」にも注力した。「ナノ・モールディングテクノロジー」によるシームレスなアンテナデザインや、航空機グレードのアルミ合金を削り出してシャーシとしたことで、デリケートな3倍ズームレンズを保護していることも紹介。アルミ素材は微細なサンドブラスト加工により滑らかな手触りを持たせた。堅牢性をさらに高めるため、アルマイト処理も施しながら本体をキズから保護する。

 さらに「プレミアムレザーカバーエディション」のバックパネルには、1枚の本革から上質な38%の部分だけを厳選した素材を使い、専用の本革ストラップも同梱。「伝統と革新のパーフェクトなバランスにより完成したスマホ」の誕生に、シー会長も期待を寄せた。

 特に光学3倍ズーム対応のレンズについては、日本のレンズメーカーでHOYAと協業。10枚構成のレンズユニットをスリムな筐体に載せながら、さらにデュアルプリズムモジュールやガラスモールド非球面レンズの技術などにより、高画質と高耐久性を両立。シー氏は「日本の精密技術をベースに完成した製品」であることを強調しつつ、光学手ブレ補正機能の搭載や“半押し操作によるフォーカス合わせ”などデジタルカメラライクな操作性などにより、「コンパクトデジタルカメラに匹敵するスマホが完成した」と意気込む。

 さらにステージ上のスクリーンではアップルの「iPhone 6s Plus」で撮影した写真と比べながら、「ZenFone Zoom」の優位性をアピールするデモンストレーションも披露。シー会長は「iPhone 6s Plusと比べて、ZenFone Zoomのカメラ性能は圧倒的に勝っている」としながら、「PixelMaster」エンジンによる高解像で、暗所撮影やマクロ撮影、逆光のシーンでの撮影にもiPhone 6s Plusでは得られない、高画質な写真撮影の“違い”を強くアピールした。

《山本 敦》

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