【地域防災の取り組み】伊丹市、南海トラフ地震を想定した20万人規模の防災訓練を実施 | RBB TODAY

【地域防災の取り組み】伊丹市、南海トラフ地震を想定した20万人規模の防災訓練を実施

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マグニチュード9.1、震度6弱の地震が発生したという想定。南海トラフ地震に備え、市民の防災意識を高めることが本訓練の目的(画像はプレスリリースより)
マグニチュード9.1、震度6弱の地震が発生したという想定。南海トラフ地震に備え、市民の防災意識を高めることが本訓練の目的(画像はプレスリリースより) 全 2 枚
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 兵庫県伊丹市は24日、南海トラフ巨大地震の発生に備え、全市民が参加して市の防災力を強化することを目標にした「20万人市民 いたみまるごと防災訓練」を開催した。

 同訓練は「メールの着信音を確認する」「身を守る行動をとる」「訓練を見学する」など全市民ができる範囲で参加することで、防災意識を高めることを目的にしたもの。

 特徴は、伊丹市が約20万人の市民に対して事前に参加を呼びかけ、訓練当日には、屋外拡声器、学校等緊急放送設備、FMいたみ、いたみメール、エリアメール、緊急速報メールによって市内全域に地震発生を伝達し、それを合図に訓練開始したという点。

 当日までに参加表明した人数は、50,554人。伊丹市内の企業、店舗、団体、個人とさまざまな人々が、災害時に身を守るための基本動作「シェイクアウト」の訓練、避難訓練・持出品の確認、情報・連絡の確認、消火・救急・資機材点検、市総合防災訓練への参加・見学、従業員やお客様の安全確認、建物や設備の点検などから任意で項目を選び、訓練に参加した。

 訓練当日は、マグニチュード9.1、震度6弱の地震が発生したという想定のもと、携帯電話・スマートフォンにエリアメール(NTTドコモ)・緊急速報メール(au、softbank)、屋外拡声器、FMラジオを使って、市内及び市民に対して訓練スタートを知らせる合図を一斉送信。

 スワンホール(伊丹市昆陽池2)では地域住民を避難者役とした避難所開設運営訓練(HUG)をはじめとして、要援護者安否確認訓練、災害情報伝達訓練、多数傷病者受入訓練、全小学校における避難所開設訓練、福祉避難所開設訓練、応急給水訓練、物資調達・搬送訓練、モデル校での避難訓練、マンホールトイレ設置訓練、被災調査・応急復旧訓など、学校、福祉施設、病院、防災センターなど市内のさまざまな施設で多様な訓練が実施された。他にも自衛隊による炊き出しや非常食の配布なども行われたという。

 また、同訓練に合わせて、阪神間(伊丹市・西宮市・尼崎市・芦屋市・宝塚市・川西市・三田市・猪名川町)7市1町でエリアメール・緊急速報メールの一斉メール配信訓練も実施されている。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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