期待はずれ?購入決定?iPhone SE&iPad Proのポイントを分析!
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今回発表された新しいiPhone、iPadについては海外サイトから多くの情報がリークされていたうえ、結果的に発表された内容から大きく外れていなかったこともあって、いつもより何となく気分は盛り上がらないように感じている方も多いかもしれない。注目されていた「新しい4インチ版iPhoneのデザイン」についても新色にローズゴールドが加わったこと以外は、4インチモデルの先輩である「iPhone 5s」を基本的に踏襲するものだった。発表会の壇上でアップルのティム・クックCEOが「iPhone、iPadのシリーズがさらに強化された」ことを強くアピールしていたことからも、今回は既存製品のコンセプトに沿ったかたちでラインナップを広げて足場を固めることが重視な戦略だったことが読み解ける。
発表会の壇上では「iPhone SE」が生まれた背景について、「世界中で4インチのiPhone」を望む声が強かったためと伝えられた。実際に4.7インチの「iPhone 6」が発売された一昨年の秋は、折しも日本国内でも5インチ台、あるいはそれを超える大画面スマホが今後の主流になるともてはやされていた頃だった。一方で5インチ超えのスマホを片手持ちで操作することに不便を感じる女性層や、携帯電話はコンパクトに持ち歩きたいというエントリー層を中心に、“6世代”のiPhoneは購入せずにiPhone 5sを愛用し続けているユーザーも多かった。確かに日本国内でも4インチのiPhoneへの期待感は大きかったように思う。だから今回3月31日に発売される「iPhone SE」はかなり売れるスマホになると思われる。ハイスペックな割に価格面でも手ごろなので、これからスマホを持つエントリー層のニーズを「iPhone SE」が一気にさらっていく可能性も高い。
■価格は、米国で購入するより割高か。国内3キャリアも取り扱いへ
アップルのオンラインサイトでは日本でのSIMフリー版の販売価格が16GBモデルが52,800円(税別)、64GBモデルが64,800円(税別)になることがそれぞれ発表された。本稿執筆時の為替レートである1ドル=112円に当てはめて計算すると、米国での16GBモデルの販売価格である399ドル(44,300円前後)よりも、国内での販売価格は少し高めの設定だ。発表当時にはNTTドコモ、ソフトバンク、KDDI(au)が3月24日からの予約受付け、3月31日の発売を明らかにしているが、各社がスマホのエントリー層にも優しい魅力的な価格プランを今後発表してくるのか興味深いところだ。
《山本 敦》
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