【立入勝義の米国レポート】テクノロジーを家に持ち込むのは長女
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我が家には4人の娘がいて、それぞれ高校、中学校、小学校に通っている。みんなiPhone/iPodなどスマホやタブレットをメインに持っていて、宿題(とゲーム)をするためにラップトップかデスクトップも持っている。古いタブレットなんかも余分に転がっている。
筆者が初めて買ってもらったのはワープロだったが、それは中学校を卒業する時の話である。なんたる違いか。一番下の娘は9歳になったばかりなのに同級生の中には最新型のiPhoneを持っている子もいるというから驚く。そんな彼女に宿題をするためのChrome Bookも先日買ってあげたとこだ。
さて、我が家でのアーリーアダプターと言えば長女である。動画アプリのVineもFlappy Bird(フラッピーバード)も、2048という数字パズルも、インスタグラムも気づいたら彼女が始めて家に流行らせている。毎日仕事でネットを見ているパパより早いというのはさすが若者ネットワーク。最近ハマっているのはアルパカのRPGと猫を育てるゲームらしい。4人ともやってて、見せてもらったけど何がおもしろいのかさっぱりわからない。またMusicallyというリップシンク(歌に合わせて唇を動かす)のアプリも若者の間で流行っているらしく、それを聞いた末娘がいつの間にか200曲以上も作ってるという。コメディ系が好きなのは日米似ていると思うが、自分を被写体としてコンテンツを作るのに物怖じしないのはアメリカの子どもたちだと思う。よって親はいつもハラハラさせられるわけである。
セキュリティも心配だ。先日スマホを充電しておいてくれと言われてふと画面(もちろんロックされている)を見たら「VPN(バーチャル・プライバシー・ネットワーク?) 」という文字が表示されている。どういうことだと尋ねてみたら、少しどきっとした様子で、高校のネットワークではLINEなど特定の通信アプリが使えないため、それをバイパスする方法として流行っているなんてことを教えてくれた。しかし、これどこに繋がっているんだ、セキュリティは大丈夫なのだろうか。いろいろ聞いてみたくなったが、多感なティーンをむやみに刺激したくない。しかし、いやはやなんとも末恐ろしい時代になったものだ。
次回は、いま巷を騒がせている「アップル対FBI」のセキュリティ論争に目を向けてみたい。
《立入勝義》
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