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iPhoneで格安SIMを使う!知っておきたい基礎知識

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国内キャリアで発売されたiPhone 6sも、ようやくSIMロック解除が可能になった
国内キャリアで発売されたiPhone 6sも、ようやくSIMロック解除が可能になった 全 4 枚
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■SIMロック解除後に不便になる点は?

 各キャリアともに、SIMロックの解除を行う前には万一に備えてデータのバックアップを取っておくことを推奨している。

 SIMロックを解除した後も、キャリアの契約を解約せずに、同じSIMカードを使ってサービスを利用を継続していれば使い勝手に大きな変化はなく、割引サービスも変更無しで受けられる。端末が故障した場合も、購入元のキャリアで故障修理を受付けている。iPhoneの場合は端末修理の窓口はAppleCareとなるが、各キャリアの補償サービスを利用しているユーザーであればこれもサポートの対象になる

 ただし、MVNOのSIMカードなどを併用して発生したトラブルについては、キャリアによるサポートの範囲外となるので注意したい。またMVNOのサービスに乗り換えると、通話・通信速度の品質に変化が生じることも覚悟はしておきたい。

 格安SIMに乗り換えると多くの場合はキャリアメールが使えなくなるが、Gmailなどのフリーメールサービスをメインとして併用すればさほど不便に感じられることもないはずだ。またMNPで乗り換えれば、相手がiOS端末を使っていればiMessageで無料のメッセージと写真データの送受信が継続的に使える。

 ビジネスマンにとって大事な機能の一つがテザリングだ。これがSIMロックを解除しただけで使えなくなることはないが、海外で契約したSIMカードや、国内MVNOのSIMカードを装着して使ったときにテザリングが使えなくなることもあるようだ。今回の取材で各キャリアに問い合わせしたところ、特にキャリアの側でテザリングの使用に制約を設けていることはないという返答を得た。組み合わせるSIMカードのサービスとの相性に依存するのかもしれない。特に国内の格安SIMカードを使う場合は、事業者が公開しているiPhone 6s/6s Plusとの動作確認結果を調べたり、気になる方は詳細を問い合わせしてから満を持してサービスを選んだ方が良さそうだ。

 前に述べたことの繰り返しになるが、MVNOのサービスへ上手に乗り換えられれば、月々のデータ通信にかかるコストを圧縮することは可能になる場合があるが、音声通話の料金はアップすることも有り得る。また端末の故障などが発生した場合、大手キャリアが用意するような手厚いサポートが受けられなくなる覚悟も必要だ。

 iPhoneの場合はアップルが販売している最大2年間の手厚いサポートが受けられる「AppleCare+ for iPhone」を使う手もあるが、iPhoneとの同時購入、または30日以内にApple Storeなどで購入することが条件だ。先日発売されたiPhone SEを購入して、ゆくゆくはSIMロックを解除して格安SIMに乗り換えることも考えている方は、今のうちに「AppleCare+ for iPhone」の導入を検討してみてもいいかもしれない。

 海外に出かける機会の多い方にとっては、オンラインからの申込みなら無料でできるので、実際に海外でSIMを購入して試してみるかどうかは別にして、万一に備えてロックを解除しておいてもよさそうだ。
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《山本 敦》

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