さらに複雑化? ドコモ、2年縛り対策で「解約金あり・なし」の2コースを新設
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これに対し通信キャリアの対応はほぼ横並びで、2年定期契約等の解約金がかからない期間を従来の1か月から2か月に延長。さらに、月額料金プラス300円で2年後はいつでも解約可能な新プランを新たに提示した。しかし、こうした対応が、ユーザーや総務省を納得させたとはいえないのが現状だ。
こうしたなか、NTTドコモは14日、2年定期契約満了後に解約金のあり・なしを、選択可能にすることを発表した。具体的には、「フリーコース」「ずっとドコモ割コース」の2コースを新設するというものだ。新コースは6月1日より提供開始で、利用年数に応じて自動的に適用される。
「フリーコース」は、「ずっとドコモ割」「更新ありがとうポイント」が適用されない代わりに解約金が不要となる。一方「ずっとドコモ割コース」は、2年契約が必要だが「ずっとドコモ割」「更新ありがとうポイント」が適用される。なお、「フリーコース」から「ずっとドコモ割コース」へは、いつでも変更可能だ。
「ずっとドコモ割」はこれまで「5年以上の利用者」が対象だったが、今回「4年以上の利用者」に対象枠を拡大。またシェアパック10~30の最大割引額を2,500円/月に増額(従来2,000円/月)する。
「更新ありがとうポイント」は、6月新たにスタートするポイント制度で、2年定期契約の更新時にdポイント3,000ポイントがプレゼントされるというものだ。
今回のドコモの新プランを見ても、「2年縛りを根底から無くす」という方向性ではなく、「2年縛りの人とそうでない人を分ける」という方向性で、ユーザーの選択肢を増やすと言えば聞こえはよいが、さらに複雑化しているという思いが強い。「フリーコース」「ずっとドコモ割コース」のそれぞれについて、2年後にどれぐらいの比率になるのか気になるところだ。
《赤坂薫》
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