動く人間の身体検査が可能な非接触のセキュリティシステム
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
同社ブースでもっとも目立つ形で展示されていたのは、衣服の下の隠された物体をウォークスルーで可視化できる「テラヘルツパッシブスクリーニングシステム」。
イギリス・Digital Barriers社の製品で、電磁波や放射線の照射を行わず、人間から自然放出されるエネルギーと物体との差からイメージ化する。
可視化できるのは、金属、プラスチック、セラミック、液体、ジェル、粉体となり、ダウンジャケットなどの厚みのある衣服を着ていたとしても問題ないという。
システム構成はカメラユニットとモニタリングするためのパソコンのみとシンプルで、屋外での使用を想定して、IP65に対応している。
触診によるセキュリティチェックの手間を軽減し、プライバシーにも配慮した運用を行える点がメリットとなり、操作が容易で運用者への教育負担が少ない点も特徴だ。
また、テロ対策という面では爆発抑制ゴミ箱「DynaKEEPR L4」にも注目。一見すると、金属製のなんの変哲もないゴミ箱に見えるが、爆発物の威力を抑制するチャンバーが内蔵されていて、仮に爆発物をゴミ箱にセットされたとしても、爆風を水平方向に逃すことで、直接的な被害を軽減することができる。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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