自動改札タイプでテロ対策!爆発物探知装置内蔵ゲート
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
爆発物探知装置内蔵入場ゲートは、ICカード読み取り部の周辺に微粒子採取装置がついており、主に指先などに付着した爆発物由来の微粒子を検出し、被疑者の入場を阻止するゲートとなっている。
空港や原子力施設など、テロの標的になりうる要所への設置が想定され、文部科学省の5か年計画のもとで、日立製作所、日本信号、山梨大学が共同で開発を進めてきた。
今回の出展では実際に動作を間近で確認でき、すでに量産体制に入ったことが公開された。
なお、テロリストなど、爆発物を取り扱う人間の体表には、必ず爆発物の微粒子が付着すると言われており、手を洗えば取れるわけではなく、ひと月程度は検出が可能とのこと。
同装置ではICカードタッチ部分の上部にブロアー部が設置され、高速の気流を射出して微粒子を剥離させ、下部に設置した採取部で回収し、ゲート内に内蔵した質量分析装置で爆発物成分をリアルタイムに連続測定する。
軍用爆薬のTNT、PETNをはじめ、手製火薬のTATPなど様々な爆発物微粒子を検出対象としている。
1人当たりの測定に必要な時間は1秒から2秒程度のため、入場ゲートでスムーズに危険人物を探知することが可能となる。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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