「課金ガチャ」過激化の歯止めになるか、CESAがガイドラインを制定
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また、「ガチャ」の公表確率と実際の出現率に差異があるとして、ユーザーが国民生活センターなどに相談を行うなど、プレイヤー側が不正に対してより厳しい姿勢を見せる傾向も進んでおり、そういったことが理由で、サービス見直しに追い込まれるゲームも出現している。たとえば、国民的人気作である「ドラゴンクエスト」シリーズの作品でさえ、スマホゲームにおいては、ガチャの表現や確率を巡り、返金を迫られた事件が起きている。
こうした状況を受け、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、「ネットワークゲームにおけるランダム型アイテム提供方式運営ガイドライン」を27日付で制定した。表現としては「ネットワークゲーム」となっているが、もちろんスマホゲームも含むガイドラインだ。
このガイドラインでは、「有料ガチャ」「ガチャアイテム」「ガチャレアアイテム」などについて、定義するとともに、その利用形態を定めている。そこでは、有料ガチャにおいて、「提供されるすべてのガチャアイテムの提供割合が分かる表示」(個別確率表示)を行うよう要望。さらに、以下のいずれかを選択することとしている。
・ガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額の上限。1回あたりの課金額の「100倍以内」。
・ガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額の上限。「50,000円以内」。
・ガチャレアアイテムの提供割合の上限と下限を表示する。
・ガチャアイテムの種別毎に、その提供割合を表示する。
なお「ガチャレアアイテム」自体については、「同一の有料ガチャにより提供される他のガチャアイテムと比較して、顕著な特徴を有するもの、提供割合が低いもの、または提供数や期間が限定されたもの等、顧客を誘引する目的で提供されるもの」と定義されている。
ガチャレアアイテム自体をどう設定するかにより、まだ流動性はあるが、「100倍以内」「50,000円以内」という具体的な提示は、(従来のゲームソフトに比べるとやはり高額だが)一歩前進したといえる。実際、CESAの発表を受け、ディー・エヌ・エー(DeNA)やカプコンは、賛同を即座に表明。今後順守することを発表した。
《赤坂薫》
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