“デジタルネイティブ”な20代、2人に1人が「SNSきっかけの知り合い」がいる
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そのため、この世代を“デジタルネイティブ”と呼ぶことがある。また、デジタルネイティブ世代は、人とのつながりに、SNSやスマートフォンの存在が前提となっているわけで、それまでの世代と感覚的に異なる部分も多いとされる。
大谷大学地域連携室は、それを探るべく、20代デジタルネイティブの“つながり意識”に関する調査を実施した。調査期間は2016年4月19日~21日の3日間で、全国の20~29歳の男女1,000名から有効回答を得た(調査協力会社:ネットエイジア)。
人付き合いに関するスタンスについて聞いたところ、「人間関係は“広く浅く”より“狭く深く”作っていきたい」について、「あてはまる」54.7%、「あてはまらない」17.0%、「わからない」28.3%となり、男女ともに、人間関係において広さより深さを求める傾向がみられたという。また、「食事や遊びなどは、誘うより誘われるほうが良い」も同様で、「あてはまる」が過半数を占めた。
デジタルでのつながり方では、「通話」「メール」より「テキストチャット」が主流になっている。毎日使う(「1日3回以上」と「1日1~2回」の計)は「通話」19.8%、「メール」34.2%に対し、「テキストチャット」は55.5%に及ぶ。
またSNSの利用も盛んで、ローカルな情報は「SNS」を重要な情報収集手段にしていた。また、SNSへの投稿・書き込みの頻度では、「1日に3回以上」が12.0%、「1日に1~2回」が11.1%で、合計23.1%と、約4人に1人が、毎日何らかの投稿やコメントをしていた。“いいね”やシェアの頻度でも、24.2%が毎日共感を示す行動を行っていた。
20代はデジタル空間でのつながり作りにも積極的で、SNSを通して知り合いになった人が「いる」44.7%、「いない」55.3%と、ほぼ拮抗。男女別・前後半年代別でみると、20代前半女性は、知り合いになった人が「いる」55.5%と、20代全体のなかで、とくに高めだった。
知り合いになるきっかけは「共通の趣味を通して」74.5%がとくに高く、以下「SNS上のゲームやアプリを通して」23.5%、「参加したイベントに関する投稿を通して」22.1%、「共通の友人を通して」20.4%、「出身地や居住地に共通点があって」18.6%が上位だった。男性はゲーム、アプリ、イベントをきっかけにSNS上でつながる人が多い傾向が見られた。
《赤坂薫》
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