先日開催されたGoogleの開発者向けカンファレンス「Google I/O 2016」でも、「Google Home」が発表されたことは記憶に新しいが、スマートホーム実現に向けてIT業界は着実な進歩を遂げている。「Knocki」もその1つだ。
「Knocki」は、取り付けた壁やドアの微細な振動を感知し、Wi-Fi経由でさまざまな家電やデバイスを操作する。照明のオン/オフにはじまり、スマートフォンを鳴らしたり、緊急アラームを発動させたり、さらには室温を調節したりするのはお手のものだ。その働きは「スマートリモコン」といったところか。
それぞれの操作は、ユーザーのジェスチャーで区別される。2回タップでテレビをオン、3回タップでオフにするなどといったイメージだ。ドアを「コンコン」とノックすれば、スマートフォンに通知がいくというのは、なんだか未来的。ジェスチャーについては、スマートフォンアプリ(iOS/Androidに対応)で登録する。最大10個までのジェスチャーが登録可能だ。
AppleのSiriをはじめ、IT各社は音声認識システムの開発に躍起だが、同システムは周囲が騒がしい場面や、声を発することができない場面においては不適。飲食店を経営するユーザーや、ベッドでパートナーを起こしたくないというユーザーは、「Knocki」の導入を検討してみてはいかがだろうか。
なお、「Knocki」はすでに出資目標を達成しており、現在は79ドルからの出資で入手可能。出荷は2016年12月が予定されている。