スマホを光にかざせば母国語表示!デジタルサイネージでおもてなし
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幕張メッセで開催されていた「デジタルサイネージジャパン2016」(Interop Tokyo 2016と併催)においてもさまざまな最新技術がお披露目されたが、今回紹介していくのは、パナソニックが開発したスマートフォンをサイネージや照明にかざすだけでコンテンツ表示を行える光IDソリューションだ。
訪日観光客が増加するなか、案内看板の多言語対応化というニーズに対して、スマートフォンとの連携というのも1つの方法として、さまざまな試みが開始されている。
パナソニックが提案するのは、可視光通信のひとつである「光ID」の送信機能付きLED光源とスマートフォンのカメラによる認識を組み合わせた情報発信スタイル。
光IDでの情報通信は、電波状況などに左右されず受信レスポンスが高速というメリットがある。電波干渉がないため隣接した設置も可能で、人混みなどで混雑していても表示物の一部さえ見えていれば、そこから情報を取得することができる。
10KHzのLED光源点滅により、ちらつきを体感せずに情報発信が可能。照明器具や内照式看板だけでなく、デジタルサイネージディスプレイのLEDからも光IDを送信でき、スマートフォン側で瞬時に認識して関連情報を表示できる点が特徴だ。
例えば駅の路線図に外国人観光客がスマートフォンをかざすことで、駅名や案内をその利用者の母国語表示にして路線図を表示することができる。
また、デジタルサイネージでの動的コンテンツに関しては、同社の42インチから55インチまでの液晶サイネージ「SF」シリーズがすでに対応しており、表示コンテンツに合わせた点滅パターンによって、スマートフォンをかざすだけで関連情報の表示やURLへの誘導などを実現できる。
これにより衣類を表示した画面にかざすと服装の関連情報やショッピングサイトへの誘導ができたり、その他のカラーバリエーションの表示、その服装にあったバッグなどの小物の表示なども可能とのこと。
すでに対応アプリ「LIGHT ID」はAppStore、GooglePlayで公開されており、デジタルサイネージとの連携に関しては、東京ビッグサイトのエントランスホールや連絡通路、店舗案内のサイネージに導入が行われている。同社では法人向けに、来月から本格導入を行っていくことを予定している。
《防犯システム取材班/小池明》
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