【現場レポート】利便性と安全性の両立を目指すスマートセキュリティの最前線@成田空港
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
そうしたなか、成田空港では14日から16日までの間、IATA(国際航空運送協会)主催のもとスマートセキュリティを実現する実証実験が行われた。
カナダとスイスに拠点を持つIATA(国際航空運送協会)が推奨する「スマートセキュリティ」は、テロ脅威の防止、利用者の負担軽減、保安要員の負担軽減の3つの目的で構成された概念。
今回の実証実験は、新たなテクノロジーでテロの脅威を防ぐという目的のもと、自動改札のようなゲートで、爆発物や不審者を検知する仕組みを用いて行われた。
●従業員通路に設置して爆発物や不審者を検知
実験内容としては、成田空港の従業員通路にシステムを設置し、事前登録した職員500名を対象に、顔認証と爆発物検知をウォークスルーで同時に行うというものになる。
今回、使用されたシステムは、文部科学省の5か年計画のもとで日本信号、日立製作所、山梨大学が共同開発した「爆発物探知装置内蔵入場ゲート」と、NECの顔認証エンジン「NeoFace」を使用した「ウォークスルー顔認証システム」。この2つのシステムを同時に稼働させることで、運用時の課題を抽出することが目的だ。
《防犯システム取材班/小池明》
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