高速移動体との通信を可能にする長距離無線LANシステム | RBB TODAY

高速移動体との通信を可能にする長距離無線LANシステム

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「インバウンド・ジャパン2016」で展示されていた高性能版長距離無線LANシステム「FalconWAVE-FAST」。本体サイズは、320mm×225mm(撮影:防犯システム取材班)
「インバウンド・ジャパン2016」で展示されていた高性能版長距離無線LANシステム「FalconWAVE-FAST」。本体サイズは、320mm×225mm(撮影:防犯システム取材班) 全 4 枚
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 日本電業工作は19日、高性能版長距離無線LANシステム「FalconWAVE-FAST」を開発したことを発表した。4.9GHz帯を利用して、実測850mで180Mbpsの高速通信を可能としており、メッシュ機能による高速ローミング通信を実現する。

 同製品は、4.9GHz帯の拠点間無線通信と、2.4GHz帯の屋外用公衆無線LANアクセスポイントを同一筐体に内蔵。ローミング時の通信断を解消しており、自動車や鉄道など、時速100Kmの移動体とのローミング通信が可能となっている。

 また、通信速度は最大300Mbpsの2×2MIMOに対応し、最大256端末との同時接続が可能。

 同社の小型・高利得アンテナと組み合わせることで、実測距離850mにおいて2スロット2ch利用時180Mbps、2スロット1ch利用時90Mbpsの速度を実現している。

 主に想定しているのは、電車や自動車などの車内での安定した通信を行いたいというニーズだが、実測850mで180Mbpsの高速通信と最大256端末との同時接続できることから、災害時に避難所や公共施設などに設置し、非常用通信システムとしても活用可能だ。

 防犯・セキュリティ的な視点から見ると、昨今、設置が進む電車内の監視カメラとの通信も可能となり、安全面の強化をサポートできるシステムとしても期待がかかる。

 ちなみに22日まで東京ビッグサイトで開催されている「インバウンド・ジャパン2016」に、同製品は展示されており、他にも通信圏外エリアを気軽に圏内にすることができる可搬型システム「おくだけWi-Fi」、観光地におけるおもてなしや防災面を強化できる「観光・防災Wi-Fiステーション」なども展示されていた。

《防犯システム取材班/小池明》

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