その見た目にびっくり!事故でも死なない仮想の新人類「GRAHAM」とは
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「GRAHAM」は、衝撃への強さに特化した、仮想の新人類。オーストラリア・ロイヤルメルボルン病院の外傷外科医であるChristian Kenfield氏や、交通事故の専門家、メルボルンのアーティストであるPatricia Piccinini氏ら、各界の一流が制作を担当したこともあって、一目見た瞬間、その異様な見た目に驚いてしまうが、その構造は医学的、力学的見地から正確に表現されたもの。
「GRAHAM」には、脳、頭蓋骨、顔、首、胸郭、肌、膝、足と8つの特徴がある。特徴的なところで言えば、頭蓋骨は自動車などと衝突した際、脳の衝撃を和らげるため、2重構造となっており、脳脊髄液の充填によって、そのサポートが強固なものとなっている。
顔からは耳や鼻などの凹凸がなくなり、事故による衝撃が大きいと言われる首も、太く短く、そして構造的にも、神経や脊髄を損傷することがないよう、骨が二重になっている。また、たくさんの乳首がついているようにも見える胸郭付近だが、これは空気を入れる穴。エアバッグのような役割を果たし、事故による衝撃を和らげる。
ふくらはぎ箇所には、関節が追加されており、事故が起きても、うさぎのようなイメージで、ジャンプによってかわせるように進化している。
「GRAHAM」は、3Dグラフィックで描かれているだけでなく、オブジェが制作されていて、8月8日まで、ビクトリア州立図書館で実物を見ることが可能。詳しい各部位の様子などは、画像や動画をぜひ参照してみて欲しい。
《KT》
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