サーマルカメラ+3Dレーザーレーダーでより高度な映像監視へ
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
同社は、昨年の「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2015」において、セキュリティ市場への投入を見越した3Dレーザーレーダーのデモ展示を行っていたが、今回は、ユーザーへのヒアリングの中で要望が多かった「実映像も見たい」という声を受けて、3Dレーザーレーダーと可視&サーマルカメラを組み合わせての展示となった。
使用されているカメラは、同社が3月末に株式取得して筆頭株主となったドイツに拠点を持つセキュリティ機器メーカー・MOBOTIX AG社の「Allround Dual M15D-Thermal」。特徴的なデザインと可視とサーマル撮影機能を1台に集約したカメラとなる。
セキュリティ面での運用イメージとしては、指定エリアへの侵入検知や、投げ込み&置き去り検知、そして3Dレーザーレーダーの特性を活かした、対象物の大きさの測定、カメラと対象物との距離の測定、そしてスピードの測定なども可能なので、カメラによる映像監視だけでは取得できなかった情報も得られるのだ。
また、それらの情報を表示するためのソフトは、3Dレーザーレーダーにより取得した情報に加えて、可視カメラやサーマルカメラによる映像を重畳して表示するので、管理者は、今、何が起きているかを視覚的に認識することができる。
セキュリティ用途以外にも、商業施設などでのピープルカウンター、行動分析などにも活用できるという。
昨年、取材した時点で既に3Dレーザーレーダーとサーマルカメラを組み合わせた構想は聞いていたが、約1年が経ち、より具体的な形として展示されていた形だ。
同ソリューションのシステム構成としては、3Dレーザーレーダーと可視&サーマルカメラ以外にも、フェンスセンサーや複数の監視カメラと連携させ、情報を集約できるので、柔軟かつより細かな情報が収集できる。
将来的には、2つの機器を一体化した製品も検討しているとのこと。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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