iPhone 7から消えたイヤホンジャック!これからiPhoneで音楽を聴くときの注意点まとめ 2ページ目 | RBB TODAY

iPhone 7から消えたイヤホンジャック!これからiPhoneで音楽を聴くときの注意点まとめ

IT・デジタル スマートフォン
iPhone 7はイヤホン端子を搭載しないアップル初のスマホでもある。iPhoneによる音楽リスニングはどこへ向かうのだろうか
iPhone 7はイヤホン端子を搭載しないアップル初のスマホでもある。iPhoneによる音楽リスニングはどこへ向かうのだろうか 全 6 枚
拡大写真
 もう一つはiPhoneとのペアリングがとても簡単にできるという点に注目だ。Bluetoothイヤホンなどを使ったことがある人ならわかると思うが、音楽を聴き始める前にペアリングという儀式が必要で、これがけっこう煩雑だ。アップルの製品情報には新しいAirPodsが「充電ケースから取り出すと自動でオンになり、自動でiPhoneに接続する」という。その間にNFCで必要なスマホとオーディオ機器との“ワンタッチ”すら要らないのか、iPhone以外のBluetooth機能を搭載するスマホやオーディオ機器と一緒に使えるのか、そしてこれはそもそもどんな技術なのかといった所がまだ明らかになっていない。多くを検証するためには実機のハンドリングを待つ必要がありそうだ。

■密閉型カナルタイプにしなかったのはなぜ?

 AirPodsの弱点になりそうな部分もある。イメージを見る限りAirPodsはEarPodsと同様に、ハウジングが半密閉のイヤホンであるようだ。よく電車の中などでiPhoneに付属しているイヤホンを使って音楽を聴いている人が、ボリュームを上げてシャカシャカと音漏れしてしまっていることに気が付いていない光景を目にする。半密閉型、あるいは開放型のイヤホンは伸びやかでキレのある中高域再生を得意としているが、完全に密閉されていないため、聴いている音が外に漏れる心配があるし、反対に外からの騒音が飛び込むので、音楽がきこえづらくなってボリュームを上げてしまい、結果まわりに聞こえてしまうほど音を漏らしていることがある。EarPodsより前から、アップルのサウンドチューニングの方向性として半密閉型イヤホンを選んでいるのかもしれないが、この改革の機に密閉型のカナルタイプのイヤホンにシフトチェンジしても良かったように思う。

■両耳完全ワイヤレスは、これからのポータブルリスニングを引っ張るトレンドになるか

 両耳完全独立のイヤホンは「IFA 2016」(ドイツ・ベルリン)の会場でもサムスンが新製品「Gear IconX」を発表していたほか、米国のJabraがスポーツタイプのワイヤレスイヤホンをうたう完全ワイヤレスの「Jabra Elite Sport」をブースに出展していた。これも近く商品として登場してくるらしい。その他、米国のSOL REPUBLICが試作機を3モデル開発していることを伝えていた。AirPodsの登場により、ワイヤレスによる利便性を徹底的に追求したイヤホンが、今後は国内ブランドも含めて多数出てくる期待感が湧いてきた。

 Lightning接続のイヤホンも、すでにいくつかのブランドから国内でも製品が発売されている。最初はLightning版のEarPodsを使いながら、音の好みに合わせてヘッドホン専業ブランドも聴き比べて、手持ちのイヤホン・ヘッドホンのバラエティを広げる楽しみも味わいたい。アップルのプレゼンテーションでも紹介されていたが、JBLからはLightning端子に直結して音楽を聴くだけでなく、ノイズキャンセリング機能まで活用できるイヤホン「JBL Reflect Aware」も発売されている。要注目のモデルだ。

 新しいiPhone 7とiPhone 7 Plusは、現在は使用できないNFCによるオーディオ機器とのワンタッチペアリングには対応してくるのだろうか。現在はまだ関連する情報を集め切れていないので、発売後に実機をハンドリングしながら検証もしてみたい。
  1. «
  2. 1
  3. 2

《山本 敦》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース