【男のモテケース Vol.11】男ゴコロくすぐる！豪快に電子基盤をiPhoneケースにしちゃった！

　こんにちは。弓月ひろみです。Over40世代のiPhoneユーザーの男性に"持ってほしい"と思う好感度抜群のiPhoneケースを紹介する連載11回目です。最近、iPhoneケースコレクターとして取材を受けることが多く、私物が借り出されていき、日常使いがままならず、結果出先で、またiPhoneケースを出先で買ってしまうという生活を送っています。コレクションが430個をオーバーしそう……。

　さて今日ご紹介するのは、PCB ART moecoの「FLASH 東京回路線図iPhone ケース」です。

　一目でわかりますね。基板のケース！カッコイイ！でも、これ、ただの基板ではありません。製造元は株式会社電子技販。大阪のモノづくり歴40年の企業で、最近では成田空港第3ターミナルの電光掲示板の基板を作っているとか。そもそもiPhoneケースを作っているメーカーではないんですね。ただ「基板は美しい。完璧に計算された回路設計は芸術である。基板のカッコイイを具現化した商品を創りたい。基板萌え！」という、二代目社長が、工業系機能美の基板商品を持ちたいとmoecoを考案したそうです。

　基板でケースを作りたい、というアイディアはこれまでにもありました。自作している人も見たことがあります。でも多くの場合、どこかから基板を買ってくるか、作ってもらうしかありません。でも電子技販は違う。基板が本職ですから、設計なんてお手の物。だから東京の路線図を回路で作って製品化することができるわけです。ケースの中に電池は入っていませんが、メールを受信するなど、電波を受け取った時に東京駅がチカチカ光ります。にくい演出。羽田あたりに飛行機のアイコンが入っていたり、じっと見ているだけで楽しい……。

　私はまったく知らなかったんですが、基板って5層になっているんですね。その工程を取材時、見せてもらいました（本記事の写真を参照）。プリント基板からドライフィルムレジストへ。そしてエッチング、レジストインク、シルク文字工程と、まぁ手のかかること……。これをiPhoneケースや雑貨にしてしまおうと思うのは、なかなかクレイジーでクールな社長さんだよなぁ、としみじみ、取材しながら思いました。

　ちなみに、なぜこのケースを取り上げたかというと、「基板萌え」な女性が案外多いという話を聞いたから。今やさまざまなメディアにとりあげられたり、経済産業省のクールジャパンプロジェクト「The Wonder 500」に認定されたりと大人気のPCB ART moecoのケースですが、最初に「かわいい！」と言い始めたのは女性だったようです。伊勢丹でも販売されるなど、デザインの高さも評価の１つ。

　実際私も持ち歩いていたら、女性からの食いつきがよくて「それどこで買ったの？」「どうなってるの？」と聞かれまくりました。

　そんなわけで男性諸君も、持ち歩けば、「何それ？どうなってるの!?」と聞かれること間違いなし。「あ、あの話題のヤツでしょ？」と、会話のきっかけにもなるかもしれません。

　FLASH 東京回路線図 IPHONE6/6S PLUSケース白は15,120円。東京以外に、関西、京都バージョンもあります。出張時、地域別に持つと営業スキルもあがりそうですね。詳しくは公式サイトをご覧ください。

●弓月ひろみ（ゆづきひろみ）●
タレント・文筆家。iPhoneケースを400個以上所持するiPhoneケースコレクターで、女性向けiPhoneケースの商品開発も行う。Webメディア、雑誌では、リポーター&ライターとして活動。iPhone、Apple、IT関係の雑誌に多数寄稿。Podcast番組「Apple Clip」アシスタント。ITに関わる記事を書くことが多いが、常に心がけていることは「単なるレビューに終わらず、デジタルやITで、人の暮らしがより幸福になる使い方を考える」ことである。アートとガジェット&プロダクトを組み合わせたイベントをプロデュースする団体「KOTO PLANNING」を立ち上げ、総動員数36万人のアート展「iPhoneケース展」（2016年9月17～18日＠横浜・赤レンガ倉庫）、「iPhone写真展」、「あそべる！みらい博」等を展開。Twitter @yuzukihiromi　公式サイト http://yuzukihiromi.net/ 　 iPhoneケース展 http://iphone-caseten.com/

協力：PCB ART moeco