【iPhone 7徹底レビュー】6sと比較/ジェットブラック/ホームボタンの変更/防水検証/イヤホンジャック廃止/カメラ性能アップ
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新しいiPhone 7には、米国ハリウッドの映画スタジオが規格化するDCI-P3の色再現範囲を満たす広色域ディスプレイが採用された。iPhone 6sまでサポートしていたPC用液晶モニターなどが基準としているフルsRGB規格よりも色範囲が広くなっているので、写真や映像が見た目に近いリアリティで楽しめるというわけだ。さらに画面の明るさも最大約25%ほどアップしている。ディスプレイ設定から、明るさの自動調節をオフにして、輝度値を最大値に設定してから見比べてみても、iPhone 7のディスプレイは発色がよく、メリハリのある映像が楽しめるスマホになった印象だ。
■Lightning直結のポータブルリスニング環境は整えたい
イヤホンジャックが非搭載になったことはiPhone 6sからの大きな変更点の一つだ。パッケージを開封すると、Lightning端子から通常のアナログイヤホン端子への変換アダプターが同梱されている。この小さなアダプターの中に、音楽信号をデジタルからアナログに変換するDAコンバーターやアンプが搭載されているとは思えない。どのような仕組みで動作しているのか気になるところだが、取りあえず手持ちのイヤホンを装着してみても、テクニカルには普通に音楽再生が楽しめた。ただ、音質はお世辞にも良いとは言えない。試しにiPhone 6sに同じアダプターを付けて、イヤホン端子直結の場合と聴き比べてみると、アダプターを介した音が平板なものに感じられてしまう。
アダプターの長さが思いのほか短いので、イヤホンケーブルが長くなって煩わしく感じることはないが、もう一つの問題はこのアダプターをうっかりなくしてしまうと音楽再生そのものができなくなること。やはり同梱されているLightning仕様のEarPodsなど、Lightning直結タイプのイヤホンはお気に入りのものを一つ導入した方が良さそうだ。
同梱されているイヤホン「EarPods with Lightning Connector」は、これまでのアナログ接続のEarPodsとチューニングのコンセプトは変わっていない。ただ、ステレオイメージも明快になって、中高域の精彩感は少し上がったように聞こえる。デジタル接続になった利点と言える。
今回の時点ではまだアップル純正の新しいワイヤレスイヤホン「AirPods」が借りられなかったので、通常のBluetoothヘッドホンを試したところ、いままで通り設定画面から機器を選択してペアリングする作業が必要だ。NFCによるワンタッチペアリングはやはり搭載されていなかった。NFC対応のイヤホンやヘッドホン、スピーカーも増えているので、アップルには今後の対応をぜひ検討して欲しい。
ステレオスピーカーは音圧がかなり上がっているので、NetflixなどVOD動画を自宅で再生してみると、効果音やセリフがよりハッキリときこえて気持ちがいい。音のつながりもスムーズになっている。旅先などでカジュアルにオーディオ・ビジュアルのコンテンツを楽しむぶんには十分にその役割を果たしてくれるだろう。
■Apple Payのローンチに期待
電子決済機能「Apple Pay」がFeliCaに対応して、いよいよiPhone 7/7 Plusから日本国内でも使えるようになることは大きなトピックスの一つだが、残念ながらスタートまでまだ1ヶ月ほどある。ガラケーの時代からおサイフケータイを活用していたが、iPhoneで使えなかったため、仕方なくAndroidスマホを選んでいたという方にとっては、いよいよiPhoneに乗り換える時がやってきたかもしれない。Apple Payにクレジットカードやプリペイドカードを登録しておけば、支払いにドコモのiDやQUICPayの電子マネーが使えるショップでスムーズな買い物を楽しめる。
なおホームボタンのギミックが変わっても、指紋認証は今まで通りか、あるいはそれ以上に素速く正確に反応するので、ECサイトでのショッピングもスムーズだ。また交通系カードもSuicaが登録できるようになる予定なので、iPhoneがますますユーザーの生活に密着することになりそうだ。
ホームボタンの変更やイヤホンジャックの消失など、これまで長くiPhoneを使い続けてきたユーザーにとっては、残念に感じられるアップデートも沢山ある端末だが、いずれもこれがiPhoneの旧来ユーザーが離れていく引き金になることはなさそうだ。慣れれば乗り越えられそうな気がする。
新しいiPhone 7は、新色のジェットブラック以外は外観の大きな変化は乏しく、周囲に新しいiPhoneを手に入れたことをアピールしづらい部分はある。でも同時に防水や電子決済対応などユーザーの生活に快適さをもたらす、中味の変更点が多くある。カメラ機能についてもiPhone 6sの完成度がかなり高いので、比較軸で並べてしまうと差分は小さく見えるかもしれないが、誰でも手軽に、質の高い写真が撮れるスマホになったという意味では、“はじめてのスマホ”として選ぶのにも向いていると言えなくもない。iPhoneの普及がきっかけになって、電子マネーを使いこなせるユーザーが増えれば、日本国内のITインフラにまた革新をもたらすスマホになるのかもしれない。
協力:アップル・ジャパン
《山本 敦》
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