3キャリアから登場するソニー「Xperia XZ」をレビュー!X Performanceと実力を徹底比較 2ページ目 | RBB TODAY

3キャリアから登場するソニー「Xperia XZ」をレビュー!X Performanceと実力を徹底比較

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ソニーモバイルの最新フラグシップスマホ「Xperia XZ」。国内3キャリアが取扱いを発表した
ソニーモバイルの最新フラグシップスマホ「Xperia XZ」。国内3キャリアが取扱いを発表した 全 14 枚
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■試してわかったカメラの実力差

 Xperia XZがシリーズの新しいフラグシップである所以は、高度なカメラ機能を搭載したところにある。イメージセンサーの「Exmor RS for mobile」、広角24mmのGレンズ、画像処理エンジン「BIONZ for mobile」などソニー独自のデバイスや、デジタル一眼αシリーズの開発チームと共同開発により練り上げた画質などはXperia X Performanceシリーズとコンセプトを共有している。メイン側23MP、フロント側13.2MPというセンサーの有効画素数も一緒だが、従来からのCMOSイメージセンサーを含む2つの新しいセンサーを統合した「トリプルイメージセンシング技術」によりXperia XZの画質が大きく進化している。

 2つの新しいセンサーの一つが「レーザーAFセンサー」だ。被写体に赤外線を飛ばして跳ね返ってくる時間を測定するディスタンスセンシング技術により、一段と正確な測距性能を実現。特に従来からのコントラストAFや位相差AFの技術だけではつかみづらかった、薄暗い場所での被写体との距離感が正確に把握できるようになったことで、暗所でのポートレート撮影時にも素速くピントが合わせられるのが気持ちいい。

 もう一つの新しいセンサーである「RGBC-IRセンサー」は、従来から搭載するオートホワイトバランスの設定を行う際、追加で赤外線情報を取得して光源を特定し、より正確な色味調整をかけるというカラーセンシング技術の中核を成すデバイスだ。薄暗い屋外、蛍光灯・白熱灯など色んな光源下でより“見た目”に近い正確な色味を写真の中に再現できる。特にホワイトの自然さが一段とアップした。

■より充実したマニュアル撮影機能

 Xperiaユーザーの中には、スマホのカメラなのにやたらマニュアル撮影機能が充実しているから、これを選んでいるという方もいるだろう。最新モデルのXperia XZではマニュアル撮影時にユーザーが任意に設定できる項目がまた増えた。Xperia X Performanceで設定できたISO感度、HDRのオン・オフ、シーン設定、ホワイトバランスと露出補正に加えて、13段階のシャッタースピード調整とマニュアルフォーカスに対応する。

 シャッタースピードが調節できると、例えば夜景の撮影時にシャッタースピードを遅めに設定すると光源の軌跡を残す撮影が楽しめる。花火を火の粉が流れるような写真も撮れるのでおすすめだ。ただ、元もとフルオートの「プレミアムおまかせオート」でも夜景は十分に明るく、フォーカスも合わせて撮影ができるので、よっぽど暗い場所でなければシャッタースピードを調整しなくても、きれいな夜景が撮れるのがXperiaシリーズの特徴だ。

 マニュアルでフォーカス合わせができると、例えば金網越しの被写体などがキレイに撮れる。本稿に作例を紹介しておくが、少年野球で活躍する我が子の姿をネット越しにフォーカスを合わせて撮りたい時などに便利だ。
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《山本 敦》

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