では、「Apple Pay」が日本でリリースされると、一体何ができるようになるのか。我々の日常生活のなかで、iPhoneおよびApple Watchの役割が増えるシーンは、大きく分けて3つある。
次に、各種電子決済サービスへの対応。いわゆる「おサイフケータイ」に似たサービスがiPhone 7シリーズおよびApple Watch Series 2で利用可能となる。対応する電子決済サービスは、iDとQUICPay。これらは、全国のコンビニエンスストアや大型流通施設、外食チェーンでは、必ずと言っていいほど導入されているので、これからは財布からカードなどを取り出すことなく、対応デバイスをタッチするだけで、買い物ができるようになる。先に登場したSuicaも、こうした電子決済サービスとして登録されているシーンが多いが、iDおよびQUICPayと同様に支払い手段としても利用できるので、毎日の買い物がより便利になりそうだ。
最後に、さまざまなアプリ内やウェブ上での決済も、「Apple Pay」が利用できる。この機能はiPhone、iPad、Mac上から使えるのが特徴。たとえば、Mac上でショッピングをしている時、ユーザーのiPhoneまたはApple Watchで、支払いを完了させるように求めるメッセージが自動的に表示されるようになる。現時点では、じゃらんや東宝シネマズ、出前館、minneなどが対応を発表しているが、今後順次拡大していきそうだ。
Apple Payが2014年に登場したが、ついに日本に上陸することになる。再度案内しておくと、Apple Payに完全に対応するのはiPhone 7シリーズおよびiPhone 5以降の機種とペアリングしたApple Watch Series 2。これら端末に対する評価はグローバルでさまざまだが、こと日本においては利便性の向上が間違いなくある。サービススタートまで、あと数日。ユーザーにとっては、楽しみな毎日が続きそうだ。