走破性抜群の軽トラ!?災害救援車「TX-14P」って何だ? | RBB TODAY

走破性抜群の軽トラ!?災害救援車「TX-14P」って何だ?

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みすずホールディングスのNAGANO YANASEの災害救援車「TX-14P」(撮影:防犯システム取材班)
みすずホールディングスのNAGANO YANASEの災害救援車「TX-14P」(撮影:防犯システム取材班) 全 7 枚
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 日本の国土の約70%は山地だということは今さら言うまでもなく、長い歴史のなかで日本人は山と共生してきた。

 しかし、いざ災害時の救助活動を考えると、既存の消防&救助車両だと、災害現場に向かう際の悪路に対応できなかったり、道幅が狭くて大型の車両が進入できないという課題がある。

 そうした課題を解決すべく、考案されたのがみすずホールディングスのNAGANO YANASEが総発売元となっている災害救援車「TX-14P」だ。

 今回、東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展2016(RISCON TOKYO)」の東京都中小企業振興公社ブース内に出展するインターソリューションのコーナーに実機が展示されていたので紹介していこう。

●雪上・湿地・勾配を走破する軽トラック

 災害救援車「TX-14P」は、正面から見ると普通の軽トラックのようにも見えるが、足回りを見るとタイヤではなく、クローラーが付いている。このクローラーにより、雪上では最大25度、通常の地面なら最大40度前後の登坂性能を実現。さらに戦車のような信地旋回(その場で一回転)も可能だ。

正面から見ると普通の軽トラックのようにも見える災害救援車「TX-14P」


 通常、油圧式のクローラー付き車両というのは、独特の操作系となっており、オペレーターには熟練の技術が求められるが、同機の場合は、ベース車が軽トラックなので、ハンドルとアクセル、ブレーキという自動車と同じ操作系で運用できる。

自動車と同じ操作系で運用できる


 災害救援車と名付けられているが、用途は広く、山間部のインフラ点検、スキー場や山での人員&物資輸送、後部にポンプを設置することでの山間部向けの消防車としても応用することができる。

 スキー場を例に挙げると、スノーモービルだと輸送しきれないず、大型の雪上車だと持てあます、そんな時に最適なサイズとなるのが同機になるのだという。

雪上を走行する同機の動画の1コマ


信地旋回する「TX-14P」


●公道走行する際には大型特殊に対応

 ちなみに同機は、大型特殊ナンバーを取得することで公道走行が可能。クローラー部がゴムなので路面へのダメージも少ない。カタログスペックによる最高速度は、40km/hで、最小回転半径は2m。前述したが、登坂能力は地上40度、圧雪25度となっている。後部の荷室をカスタマイズすることで、タンクやポンプを搭載したりすることも可能だ。1台あたりの参考価格は450万円から(仕様により異なる)。

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《防犯システム取材班/小菅篤》

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