快適性とプライバシー確保を実現!運べる災害時宿泊ユニット | RBB TODAY

快適性とプライバシー確保を実現!運べる災害時宿泊ユニット

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展示された「クレイドルキャビン」の実物。中をゆっくり見て体験することができた(撮影:防犯システム取材班)
展示された「クレイドルキャビン」の実物。中をゆっくり見て体験することができた(撮影:防犯システム取材班) 全 4 枚
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 東日本大震災以降、熊本や鳥取などでも大きな地震が続いており、今後も南海トラフ地震などの巨大地震の発生が危惧されている。そのなか、被災した人たちは、体育館や公民館での生活を余儀なくされるが、最近は仮設住宅ができるまで、駐車場に止めた自家用車の中で過ごす人も少なくない。

 長時間同じ格好でいることで起こる血栓が血液を止めてしまうエコノミー症候群のリスクは高まるが、それでも個室でくつろげる車内避難を選ぶ人が多いようだ。

 そうした状況を踏まえ、飯田ホールディングスのアーネストワンは、仮設住宅ができるまでの間にプライバシーを確保できる災害時宿泊ユニット「クレイドルキャビン」を東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展2016(RISCON TOKYO)」に出展した。

■非常時には配送網を活かして現地へ

 「クレイドルキャビン」はコンテナサイズで設計されたユニットで、長さは12~20フィート。そのままユニック車(クレーンを搭載したトラック)で運搬でき、設置してすぐに使用できるのが特徴だ。

 普段はテニスコート程度のスペースに1段積みで26台保管でき、災害発生時には同社が全国配送網を利用して搬送するといった対応も可能とのこと。

 キャビンは4人が仕切られたスリープカプセルで寝ることができる「寝室タイプ」、トイレとシャワーに特化して、ゆったりできる「トイレ・シャワータイプ」、ガスコンロを備えた「ダイニングキッチンタイプ」が用意されている。

 いずれも蓄電池を備え、寝室タイプはカプセルホテルのイメージで、ベッドではテレビを見ることもできる。エアコンと換気ファンも備え、匂いがこもらない工夫もされている。寝室タイプにはスペースに余裕を持たせたハイグレードタイプと、標準的なスタンダードの2タイプがある。

 価格は「スタンダード寝室タイプ」が480万円、「ハイグレード」が620万円、「トイレ・シャワータイプ」460万円、「ダイニングキッチンタイプ」が380万円(いずれも12フィートサイズ、税別価格)。

 自治体などの公共機関の災害対策としての導入から、音楽フェスや大規模イベントでの運営・主催者向けの設備としての運用が想定されている。

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《防犯システム取材班/梅田勝司》

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