ICタグで偽造ワインや不正な詰め替えを抑止! | RBB TODAY

ICタグで偽造ワインや不正な詰め替えを抑止!

IT・デジタル セキュリティ
高級ワインの偽造品は本物の栓を抜かずにコルクに小さな穴を開け、中身を入れ替えるという手口が蔓延しているという。「CorkTag」では開栓記録はもとより流通状況、真贋判定などが容易に可能となる(画像はプレスリリースより)
高級ワインの偽造品は本物の栓を抜かずにコルクに小さな穴を開け、中身を入れ替えるという手口が蔓延しているという。「CorkTag」では開栓記録はもとより流通状況、真贋判定などが容易に可能となる(画像はプレスリリースより) 全 2 枚
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 凸版印刷は国内外の高級ワイン醸造メーカーに向けて、ワインのコルク栓引き抜きや不正な穴開けを検知できるICタグ「CorkTag(コルクタグ)」を開発し、1月中旬から販売することを発表した。

 「CorkTag」はワインのコルク栓を外側から覆う形状のNFC対応ICタグで、通常のコルク栓引き抜きだけでなく、針で上部に小さな穴を開けただけでも開栓の感知を可能としている。

 アンテナ回路とは別に上面・側面に断線を検知する機能を持っており、検知回路が断線してもICタグとして動作する。

 NFC対応のためスマートフォンなどで情報を読み取ることができ、消費者が真贋判定や産地、キャンペーン情報の確認を行うといったマーケティング用途にも活用が可能となっている。

 価格は30万ロットの場合で1枚約90円。同社は2018年度に購入ワインメーカー約50社での採用を目標としている。本格販売に先行して、フランス・ブルゴーニュ地方の高級ワインメーカー「ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ」で既に採用されており、12月から出荷が行われている。

《防犯システム取材班/小池明》

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