位置情報のバリアフリー活用!視覚障がい者向け美術鑑賞ガイド | RBB TODAY

位置情報のバリアフリー活用!視覚障がい者向け美術鑑賞ガイド

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『アンリ・マティス 「窓辺の女」 1920年 - みぞえ画廊』。対象作品は特別展「マティスとルオー展」に展示されている内の8点となっている(画像はプレスリリースより)
『アンリ・マティス 「窓辺の女」 1920年 - みぞえ画廊』。対象作品は特別展「マティスとルオー展」に展示されている内の8点となっている(画像はプレスリリースより) 全 2 枚
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 パナソニックは「パナソニック 汐留ミュージアム」において、「視覚障がい者向け鑑賞ガイドサービス」の実証実験を2月1日と18日に実施することを発表した。位置情報を使った視覚障がい者向け鑑賞ガイドサービスは業界初となるという。

 「パナソニック 汐留ミュージアム」はパナソニック本社のパナソニック東京汐留ビルの4階に位置し、企画展や文化イベントなどが実施されている。フランスの画家ジョルジュ・ルオーの油彩、版画作品など約230点が収蔵されており、常設展示が行われている。

 今回の実証実験は美術展示の場所に応じて視覚障害者向けに制作された音声コンテンツを、骨伝導ヘッドホンを通じて自動再生することで、視覚障がい者が一人でも気軽に美術展示を行うことを可能としている。

 これまでは、美術館の学芸員やボランティアスタッフが、作品の解説を担っていたが、限られた人員で対応するなかでは、十分な対応ができないという課題があったという。同サービスであれば、美術館側は運用面での負担が少なく、訪れる側も心的な負担が少なく、気軽に美術館を足を運べるようになることから、実用化に向けての期待がかかる。

 展示物の上部には高指向性のビーコンが設置されており、スマートフォンアプリが信号を検知することで対象作品のアナウンスが再生され、耳をふさがない骨伝導ヘッドホンで周囲の環境音とともに鑑賞できるものとなっている。視覚障がい者の方が作品が見えなくても、作品の大きさ、構図、色味、風合いを解説することで現物を想像しやすいような配慮が行われている。

 対象作品は、同美術館で開催中の特別展「マティスとルオー展」の内、8点となっており、申込はメールで受け付けている。各回定員は14名で障がいの有無を問わずに参加が可能とのこと。

《防犯システム取材班/小池明》

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