スマホでコーヒー!ネスカフェの「バリスタ・アイ」を試してみた | RBB TODAY

スマホでコーヒー!ネスカフェの「バリスタ・アイ」を試してみた

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電源は切っていてもアプリで操作ができる
電源は切っていてもアプリで操作ができる 全 11 枚
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 オフィスや家庭で手軽に本格的なコーヒーが楽しめる、と最近すっかり市民権を得た、カプセル式(一杯ずつ真空カプセルを利用して淹れるもの)やエコパック式(専用の粉をセットして自動で作るもの)のコーヒーメーカー。以前は挽いたコーヒー豆をセット、そこからせっせとドリップするのを待つタイプのものが定番だったのがここ数年でシーンが激変。量販店にはカプセル式、エコパック式が「お手軽簡単!」というポップとともにより目だつコーナーに並べられているのをご覧になったことのある方も多いだろう。こういったタイプのコーヒーメーカーの本体価格は、入れられる珈琲の種類など機能によっても幅があるが、安いもので5000円ほどから始まり、1万円に手が届かない程度の価格帯の物が多く売られている。 

 「カプセル」や「エコパック」を利用することでエスプレッソやカプチーノなど、さまざまな淹れ方でコーヒーを楽しめるのが最近のコーヒーメーカーの醍醐味だが、その中で専用アプリを使って自分だけのコーヒーをカスタマイズできる機種がある。ネスカフェの「バリスタ アイ」、公式サイトでは本体のみで7980円(税込み)、ネットショップでは6000円代後半からの価格で売られている商品だ。

 ネスカフェ・バリスタは、上部のコーヒータンクにネスレ社の専用粉末コーヒー「エコ&システムバッグ」を突き刺して粉を投入、後ろのタンク部分に水を入れて使用する機種。ボタンひとつでブラックコーヒー、エスプレッソ・カプチーノ・カフェラテ・マグサイズのブラックコーヒーを選ぶことができ、カプチーノやカフェラテの場合は、牛乳やネスレブライトを先にカップの中に入れた状態で抽出口にセット、コーヒーを抽出する前に高圧のジェットで泡立てる仕組みとなっている。専用粉末の価格はスーパーなどで700円程度。一本で35杯分コーヒーが入れられるという。




 この通常の「ネスカフェ・バリスタ」にBluetooth機能を搭載し、スマートフォンと接続、より個人の嗜好でカスタマイズを可能にしたのが「バリスタ アイ」である。通常の「バリスタ」より3000円ほど高い価格だ。

 まずはネスカフェのサイトから専用アプリ「ネスカフェ アプリ」が必要なので、取扱説明書の中のQRコードからさくっとダウンロード。マシンとBluetooth接続を行う手順は、他のBluetooth接続機器と同じ。コーヒーマシンにもBluetoothマークが光り輝くようになったか、と少し感慨深い思いをしながらペアリングを行う。



 アプリを開くと早速「オリジナルレシピを楽しむ」という項目が目に留まる。画面から選べる基本メニューは、マシン本体と同じくブラックコーヒー、エスプレッソ・カプチーノ・カフェラテ・マグサイズのブラックコーヒーの5つ。選択すると、そのそれぞれのコーヒーの量、水の量、泡立ちがタッチで設定できる画面と、上に目安となるそれぞれの量が数字で現れる。コーヒーを自分好みでカスタマイズする場合は、ここで各項目を動かし量を調整。もちろん上の配分の数値もそれに応じて変わるが、芸が細かいのは上に出ている画像も変わること。水の量を多くしすぎたりすると、当然画像のカップもいっぱいいっぱいになってしまうので一定の目安として便利だ。

アプリの画面でカスタマイズする
 スマホのBluetoothをオンにしておけば離れたところからでも操作が可能なので、カップの準備さえしておけばちょっとタバコを吸いにベランダに出ている間にドリップしたり、小さな事務所なら作業中でも水場に立たずにコーヒーを入れられるので、これは確かに便利。コンセントさえささっていれば、電源がオンになっていなくても自動で立ち上げてくれるのも嬉しい。



 また、好みの配分でコーヒーを入れた後、「レシピ名」を入れてオリジナルメニューの登録もできる。筆者は薄めのコーヒーが好みなので、次回からはこのボタンを押せばOK。もちろんこれは本体のボタンを押して手動で行うことも出来はするものの、濃いめやアメリカンなど、アプリのボタンひとつで自分好みのコーヒーをマシンが入れてくれるようになるというわけだ。



 蛇足ながら今回泡立ちの検証も兼ねてネスレブライトと牛乳の両方でカプチーノを入れてみたが、どちらも泡立ちはばっちり。ブライトのほうがきめ細かな泡、牛乳のほうがほんわりとした泡立ちとなるように思えた。



 さて、アプリを開いたときから気になっていたのが「アラーム」機能。以前宿泊先のコーヒーメーカーにタイマー機能があり、朝コーヒーの香りで良い気分で目を覚ましたことがある。あの機能なら最高!と「次回のコーヒータイム」で時間を設定。カップをセットし、床についた。翌朝、スマートフォンのアラーム音で目を覚ました。なるほど、マシンからはならないにしても......とマシンを見たが、コーヒーは入っていない。実はこのアラーム「「次回のコーヒータイム」をお知らせするためのもので、自動抽出はしない。アラーム音の後に「カップの準備はよろしいですか?」と表示されるので、そこでOKを出すと入れてくれるシステムだ。コーヒーの香りで目を覚ます、というわけにはいかないものの、スマホを目覚まし代わりにそのままマシンに行かずにコーヒーを入れられるという点では、便利な機能だろう。



 また、このアプリを入れれば取扱説明書とFAQが入っているので、説明書を箱から取り出す必要がないというのも気楽だ。ただし、筆者が使用中に「本機内部のクリーニングが必要です」と表示された際、そこから該当のトラブルシューティングに導いてくれるわけでもなく、どこの問題でクリーニングが必要なのかもマシンに出る表示(ボタンが光る)を確認しないとわからないため、トラブル時に関してはアプリだけで対応というわけにはいかないようだ。



 その他、アプリを利用してコーヒーを淹れるたびにルーレットがあり、ネスレ会員になればポイントを賞品と交換できるなど、小さな楽しみもアプリに用意されている。

 ネスカフェの「「バリスタ」は、通常のコーヒーメーカーと比べるとコーヒーの出がらやカプセルの残りを捨てたりといった必要がないためもともとメンテナンス自体は楽なマシンのひとつ。Bluetooth機能を持った「バリスタ アイ」であれば、手元のスマホで操作できるので、より「楽」を求める輩にはもってこいのマシンだといえる。あとは「自動でカップを置いてくれる機能」と「マシンが立ち上がってコーヒーを持ってきてくれる機能」があれば完璧なのに......。

《築島 渉》

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