これだけは知っておきたい!Adobe Creative Cloudを賢く導入する方法
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■初期導入・アップグレードのコストが安価に抑えられる
西林氏は現在、メディア企業で印刷物やWebサイトのデザインを担当しているデザイナーだ。ふだんの仕事ではグラフィックデザインソフトの「Adobe Illustrator」や、画像編集ソフト「Adobe Photoshop」、Web制作ソフトの「Adobe Dreamweaver」などのアドビ製品を中心に使う機会が多いそうだ。オフィスではいち早くアドビCCを導入した。アプリケーションを購入する際の初期導入コストを、買い切り型のパッケージだった「Adobe Creative Suite」よりも格段に低く抑えられたことがアドビCCへのスムーズな移行を後押しした。
「Adobe Creative Suiteシリーズは製品1本あたりの価格が10万円を超えるものが多くありました。仕事に必要な製品を複数買いそろえると初期導入のコストが数十万円に跳ね上がります。最新版が発売された際には、その都度アップグレードのコストを負担する必要もあったため、二の足を踏んでしまうこともありました。定額課金制のアドビCCならば、アプリケーション利用のコスト負担を月々に均して計算を立てることができます」。西林氏はコストの面からアドビCCが利用しやすかったと説明する。
なお本稿を取材・執筆した2017年2月中旬時点では、Adobe IllustratorやAdobe Photoshopを含む20種類以上のアプリケーションに加えて、商用利用可能なフォントや素材、オンラインストレージ、素材の同期・共有機能といった、クリエイターの制作をサポートするさまざまなクラウドサービスが利用できるようになる「コンプリートプラン」が、法人購入の場合はライセンスごとに6,980円(税別)/月額で販売されている。個人で購入する場合は、コンプリートプランが4,980円(税別)/月、製品単体のプランは2,180円(税別)/月と、こちらも値頃感がある(一部のプランでは制限があります)。従来の買い切り型だったアドビ製品は単価が高額になるため、特に個人で活動するクリエイターにとっては最新バージョンをフォローし続けることが容易ではなかった。西林氏によれば、仕事をともにする外部のクリエイターにもアドビCCのユーザーが増えていることから、新旧バージョンの違いによって発生する作業のコンフリクトが格段に減って、よりスムーズに連携ができるようになっているという。
アドビから提供されるアップデートは月額利用料金の中で利用できるので、作業環境は常に最新バージョンの状態に保てる。新旧が異なる複数のバージョンを同じPCに併存させることも容易だ。さらに同時利用はライセンスポリシー的にNGとされているものの、一つのライセンスで最大2台までのPCにアプリケーションをインストールできるので、職場と自宅の仕事環境を揃えたり、MacとWindowsの両方でWebサイトのデザインをチェックできる環境を整えれば作業の効率アップにもつながる。なおアドビCCは月に一度だけネットワークに接続すればよく、通常はオフラインでも利用ができるアプリケーションなので、ノートPCにインストールして無線LANのないカフェなどで仕事をする時にも安心だ。
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《山本 敦》
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