家族&愛犬の見守りから夜間の駐車場監視まで/我が家を少しだけIoT化してみた【004】 | RBB TODAY

家族&愛犬の見守りから夜間の駐車場監視まで/我が家を少しだけIoT化してみた【004】

IT・デジタル セキュリティ
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設置後の撮影映像。駐車場の入口から電動自転車の置き場所までの動線を撮影する意図で取り付けた(撮影:防犯システム取材班)
設置後の撮影映像。駐車場の入口から電動自転車の置き場所までの動線を撮影する意図で取り付けた(撮影:防犯システム取材班) 全 6 枚
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 これまで多種多様な監視カメラを取材してきた筆者が、自腹かつ自力で監視カメラを設置した顛末を「我が家を少しだけIoT化してみた」と題して、連載形式でご紹介。

 今回は第4弾にして、最終回。前回は、ネットワークカメラを使う上での安全性を担保するためのセキュリティサービスについてまとめたが、今回はもろもろ運用した中で気付いた点をまとめていく。

●運用して分かった最適な撮影範囲

 設置当初は、電動自転車の防犯監視をしつつ、ご近所さんのプライバシーを侵害しないという前提だったため、きっちり自宅の敷地内しか映さない撮影範囲にしていた。しかし、実際に運用してみてると、ある問題に気付いた。

 初期設定は、カメラが動体検知をすると録画を開始し、10秒間分の映像が保存される設定にしていたが、妻や子供が外出から帰ってきた際の映像を見ると、姿が映っているのは前半の数秒で、残りの半分以上は無人状態の映像だった。

 つまり、検知範囲が狭かったワケだ。

 この問題を解消するために必要なのが、検知範囲の拡大。つまり撮影範囲を自宅の敷地から共有スペースまで広げて(ご近所さんのプライバシーを侵害しない範囲内)、より早い段階で動体検知にするようにすること。

 より防犯面を重視するなら、がっつり撮影範囲を広げることだが、今回はご近所さんにもご理解いただいた上での設置だったため、必要最低限の映像が撮れる範囲でとどめた。

 また、動体検知後10秒という録画時間は、少々短いことにも気付いた。家族が動体検知された時の映像を見ると、動体検知が10秒以上続いた場合、10秒で一旦切れ、再度10秒間録画されるため、「何が起きたのか?」を把握しにくいと思ったからだ。

 この録画時間に関しては、Arloのアプリから「5秒~120秒」で設定できるので、まずは20秒に設定し直した。この録画時間の設定に関しては、今後も検討は必要だろう。設置の目的である「電動自転車の盗難防止」ということであれば、犯人の顔を撮影することも大事だが、犯行の一部始終を押さえておかないことには、証拠映像としては不十分だからだ。

Arloのアプリからは録画時間の変更が可能。今回は初期設定の10秒から20秒に変更してみた(撮影:防犯システム取材班)

●夜間にもバッチリ対応

 ちなみにArloには夜間撮影モードもあるが、当初の設置角度だと、赤外線ライトの照射範囲にロスがあり、暗く映らない部分もあったが、前述の撮影範囲の変更時に照射範囲も調整したことで、問題は解消。車1台分の我が家の駐車場ならすみずみまで映し出してくれるようになった。

設置当初の夜間撮影時の画角。赤外線ライトの大半が壁に当たっていることで、一部分が暗くなってしまっていることに気付いた(撮影:防犯システム取材班)

撮影角度の調整を行った後の夜間撮影時の画角。赤外線ライトが撮影画角をまんべんなく照らすことで、暗く見えにくい部分が大幅に減らすことができた(撮影:防犯システム取材班)

 このようにAlroの性能に関しては、購入価格、設置のしやすさ、そして映像のクオリティを考えると、かなりコストパフォーマンスが高い印象を持っている。

 今回は、予算をケチって、1台しか買わなかったが、2台のカメラが付いたセットでも価格は数千円しか変わらなかっただけに、ちと後悔。2台あれば、二方向から撮影できるため、撮り逃しの可能性をより低くすることができたからだ。

●家族のコミュニケーションツールに!?

 ちなみに我が家では、「Arlo」を導入したことで一番喜んでいるのは子供たちで、外出から家に帰ってくるとカメラの前で手を振り、会社で働く私に癒やしを与えてくれる。ちなみに子供たちは妻に「パパ、見てるかなぁ」と言って、毎度、毎度楽しそうに手を振っているそうだ。

設置後の撮影映像。駐車場の入口から電動自転車の置き場所までの動線を撮影する意図で取り付けた(撮影:防犯システム取材班)

 監視カメラというと、「監視社会」といったネガティブなイメージを持たれることもあるが、我が家は、コミュニケーションツールとしても機能しているように思う。

 今回は、防犯目的でのカメラの導入となったが、現在はもっぱら家族のコミュニケーションツールだったり、来客者の様子をうかがうためのインターホンカメラ的な使い方がメインとなっている。

 今後は、カメラを増設して、留守中に愛犬の様子を確認するための見守りツールとして活用することも、設置のしやすさや、価格の手ごろさを考えると十分に有りだ。

今回は防犯目的で屋外への設置となったが、愛犬の見守りなどにも活用できるだろう(撮影:防犯システム取材班)

 また、近所の小さな子供が時折、自宅の裏側(とても狭いスペースでケガの可能性も否めない)に入り込んで遊んでいることもあるので、安全監視という面でも使えるかもしれない。

 IoTというと、今ひとつ身近に感じられない人も多いかもしれなが、意外と手軽で、さらに低価格で導入することも可能だということが分かった。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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